貴州省で200階建て建物に相当する高さの大橋の床板が設置完了―中国

2025年3月16日(日)23時30分 Record China

貴州省の花江峡谷大橋の床板の設置作業がこのほど完了し、橋面がつながりました。

中国南西部に位置する貴州省の花江峡谷大橋の床板の設置作業がこのほど完了し、橋面がつながりました。橋の全長は2890メートル、水面からの高さは625メートルで、建設中のものとしては世界で最も高い橋となります。



同大橋の床板の設置はわずか28日で完了しました。今後は早期運用を目指して、メインケーブルの腐食防止のためのラッピングワイヤの巻き付けや、橋面の付帯構造物の取り付けが行われる予定です。



花江峡谷大橋のメインケーブルを構成するワイヤロープのうち、3本はスマートケーブルで、その内部には橋の応力をリアルタイムでモニタリングできる光ファイバーグレーティングが埋め込まれています。これは、大橋のメインケーブルに「神経系統」を埋め込んだことに当たります。



このモニタリング技術が大スパンの吊橋で運用されるのは世界で初めてです。大橋が完成し運用が始まると、スマートケーブルが取得したデータがワイヤロープに生じる応力の状況や内部の温度・湿度の変化を反映してリスクの早期発見につながり、大橋のメンテナンスに役立つとみられています。



また、大橋の建設に際しては世界レベルの観光地の基準に合わせて、バンジージャンプやスカイダイビング、レーストラックなどのスポーツ施設と「空中カフェ」、観光回廊、展望台などのレジャー施設も並行して建設されています。橋の下にはホテルやキャンプ場なども設けられる予定で、すべてが完成すれば、中国初の「橋りょう観光+橋りょうスポーツ体験+観光」複合体となります。



同大橋は今年の下半期には運用条件が整う見通しです。これまで、現地住民が峡谷を横断するには車で2時間をかけて山道を迂回(うかい)しなければなりませんでしたが、大橋の利用が始まれば、峡谷の端から端までの所要時間は2〜3分に短縮されるということです。(提供/CRI)

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