中国3大航空会社、昨年は62億元の赤字―中国メディア
2025年3月31日(月)15時0分 Record China
29日、第一財経は、中国国際航空など中国の3大航空会社が2024年の通期決算でいずれも赤字となったことを報じた。写真は中国南方航空。
2025年3月29日、中国メディアの第一財経は、中国国際航空など中国の3大航空会社が2024年の通期決算でいずれも赤字となったことを報じた。
記事は、中国3大航空会社の昨年通期の業績について、中国南方航空が16億9600万元(約352億円)、中国国際航空は2億7300万元(約57億円)、中国東方航空は42億2600万元(約875億円)の赤字となり、3社の赤字額は約62億元(約1280億円)に上ると紹介。2023年通期よりも赤字額はそれぞれ縮小したものの黒字転換には至らなかったとした。赤字の要因については、3キャリアとも年間搭乗率が上昇したのに対して収益を示す指標である旅客キロメートル当たり収入が前年比10%以上低下したことなどを挙げ、旅客構造が変化してレジャーや親族訪問の旅客が増加し、ビジネス旅客が減少したことが「旅客増でも収益減」という現象を引き起こしたと考察した。
一方で、航空貨物会社や、南方航空傘下の廈門(アモイ)航空、東方航空傘下の中国聯合航空など一部の子会社が黒字を確保し、春秋航空や吉祥航空などの独立系航空会社が業績未発表であるものの黒字を確保する見込みだと指摘。航空貨物会社は主に越境ECの活況により貨物運賃が上昇して高収益を実現したと説明し、子会社や独立系は効率的なコスト管理に加えて、国内線や近距離の国際線を中心としており新型コロナからの利用回復が比較的速やかだったことを黒字確保の要因に挙げている。
そして、大手キャリアにとっては長距離の国際線を多く抱えていることが業績回復を遅らせているもう一つの要因であると解説。大手キャリアは今年の黒字化に向けて国際線の回復が大きな鍵となり、各キャリアの運営をサポートする中国民航局も年頭の「工作会議」にて「国際線の便数をコロナ禍前の90%以上に回復させるよう努める」との目標を掲げたと紹介した。また、大手キャリアのやるべきこととして「体験経済」のトレンドに着目し、顧客の利用満足度を高めること、運行効率とコスト管理を強化することを提起した。
さらに、民航局が航空輸送市場の需給分析を高度化してより精度の高い情報を各キャリアに提供する、航空運賃の価格秩序を維持するための監督管理を行う、各キャリアの特性に基づいた市場でのすみ分けを誘導するといった取り組みによってキャリアの業績回復や中国民間航空業界の秩序安定を図る方針を示していることを合わせて紹介した。(編集・翻訳/川尻)