ロシア派遣の北朝鮮兵4700人死傷、韓国・国家情報院が分析…さらなる派兵「可能性排除できず」

2025年4月30日(水)18時28分 読売新聞

北朝鮮の国旗

 【ソウル=依田和彩】韓国の情報機関・国家情報院(国情院)は30日の国会報告で、ロシア西部クルスク州に派遣された北朝鮮兵の死傷者が、死者約600人を含む約4700人に上るとの分析を明らかにした。出席した国会議員が記者団に明らかにした。

 報告によると、負傷者のうち約2000人は北朝鮮に移送され、首都・平壌ピョンヤンなどで隔離されている。犠牲となった兵士の遺体はクルスク州で火葬後、北朝鮮に移送された。

 国情院は北朝鮮がこれまで2回にわたり、兵士計約1万5000人を派遣したとみている。3回目の派遣についても「可能性を完全に排除できない」とした。

 北朝鮮はロシアへの派兵に加え、数十億ドル相当のミサイルと砲弾を露側に提供し、その見返りとして軍事偵察衛星の関連技術のほか、無人機や地対空ミサイルを受け取ったという。

 一方、国情院は、5月9日に予定される旧ソ連の対独戦勝記念日の記念行事に出席するため、金正恩キムジョンウン朝鮮労働党総書記が訪露する可能性は低いとの見方を示した。モスクワで行われる軍事パレードへの北朝鮮軍の参加の有無については現時点で不明だという。

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