ビル・ゲイツ氏、20年で29兆円寄付…トランプ政権の対外援助削減が影響か?前倒しで実行

2025年5月9日(金)20時24分 読売新聞

ビル・ゲイツ氏=ビル&メリンダ・ゲイツ財団提供

 【ニューヨーク=小林泰裕】米IT大手マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏(69)は8日、2045年までの20年間で2000億ドル(約29兆円)を寄付すると発表した。自身が設立した「ゲイツ財団」を通じ、感染症や貧困の根絶などに役立ててもらうという。

 発表によると、ゲイツ氏は、財団の基金の残高も加えたうえで自身の資産のほぼ全てを寄付し、45年末で財団を解散するという。米ブルームバーグ通信によると、ゲイツ氏の資産(8日時点)は1680億ドルで世界5位。

 ゲイツ氏は元妻のメリンダ氏と00年に財団を設立し、1000億ドルを慈善活動などに寄付してきた。財団は両氏の死去後、数十年で解散する方針だったが、トランプ政権が対外援助予算の削減を進めているため、前倒しで寄付する必要があると判断したとみられる。

 ゲイツ氏は「世界には喫緊の課題が山積しており、助けを必要としている人々に手を差しのべねばならない」との声明を出した。

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