<卓球>孫頴莎のラケットにも問題が起きていた

2025年5月20日(火)18時0分 Record China

カタール・ドーハで行われているITTF世界卓球選手権大会で、王楚欽に続き、女子世界ランキング1位の「絶対女王」孫頴莎もラケットに問題があったことを明かした。

カタール・ドーハで行われているITTF世界卓球選手権大会で、王楚欽(ワン・チューチン)に続き、女子世界ランキング1位の「絶対女王」孫頴莎(スン・インシャー)もラケットに問題があったことを明かした。



王と孫のペアは19日、混合ダブルス1回戦のブラジルペアとの試合に臨んだが、王が試合前に検査から戻ってきた自身のラケットを確認すると一部がはがれているのを発見。ラバーが無理やりはがされたような跡があったということで、コーチと共に抗議したが、主審は「問題ない」として試合を行うよう要求。王は仕方なく、予備のラケットに持ち替えて出場した。



王は19日の試合後のインタビューで「ラケットすらきちんと検査できない」と運営側への不満を口にし、「前回の五輪も含め、自分は何も言わなかったが、大きな大会でたびたび自分の身にこんなことが起こっている。他の選手ならどんな気持ちになるか」と苦言を呈した。王は2024年のパリ五輪混合ダブルス決勝で勝利した直後、ベンチになだれ込んだカメラマンにラケットを踏み折られるトラブルに見舞われている。



中国メディアによると、今回の騒動を受け、中国卓球協会はラケットの検査の過程で、検査スタッフあるいは部外者が意図的に王のラケットに手を加えた可能性を疑っており、「検査済みのラケットが外部の人物に触れられないようスタッフが常時立ち会うこと」や「ラケット検査の全工程を録画すること」などをITTFに提案した。



騒動が尾を引く中、今度は女子のエース・孫のラケットにも問題が起きていたことが判明した。孫とチームメイトらが話をするのを、少し離れたところから撮影した映像に、孫が「私も(女子シングルスの)初戦でちょっと問題があった。今日の大頭(王の愛称)のはちょっとひどいけど」と語る様子が映っていた。孫は女子シングルスの1回戦でウクライナのマティウナと対戦した際、しきりにラケットを気にする素振りを見せ、コーチにラケットの根元の方を指さして何事かを伝える様子も見られた。



中国のSNS・微博(ウェイボー)では「孫頴莎が初戦で自分のラケットにも問題があったと発言」がトレンド入り。ネットユーザーからは「問題が起きても冷静に対応する。強者の証」「外部のせいにしない孫頴莎、かっこいい」「この(チームメイトと話す)映像がなければ公にならなかったことだ。(孫は)文句を言うばかりでなく、問題解決能力がある」と称賛する声が上がった。



また、「主催者側の管理に問題があるのではないか」「厳しく調査してほしい」「ラケットは常に(選手が)携帯して目の前で検査が行われるべき」など、ラケットの問題が作為的に起こされていると疑う声がある一方、今大会では他にも数選手がラケットの問題を訴えていることから「ラバーは気温差などによって変化する可能性がある」との見方や、「主催者側は用具の管理をしっかり行い、陰謀論が出ないよう努めるべき」といった意見も出ている。(翻訳・編集/北田)

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