ガザに物資積んだトラック5台、2か月半ぶり搬入…国連「必要な物資のうち大海の一滴にすぎない」
2025年5月20日(火)12時25分 読売新聞
支援物資を載せてガザに入るトラック(19日、イスラエル南部のケレム・シャローム検問所で)=ロイター
【エルサレム=福島利之】イスラエル当局は19日、支援物資を載せたトラック5台がパレスチナ自治区ガザ南端のケレム・シャローム検問所から入ったと明らかにした。ガザへの支援物資の搬入は約2か月半ぶり。
物資には乳児用の食料が含まれるという。3月の物資搬入停止後、ガザでは子供らの栄養失調が深刻化し、国際社会から搬入再開を求める声が高まっていた。
国連で人道問題を担当するトム・フレッチャー事務次長は19日の声明で「緊急に必要される物資のうち、大海の一滴にすぎない」と指摘し、イスラエル側にさらなる物資の搬入を認めるよう求めた。AP通信によると、3月までの停戦期間中に物資をガザに運び込んだトラックは1日約600台に上っていた。
イスラエル軍はガザで大規模な地上作戦に着手しており、支援物資が滞りなく住民に行き渡るかも不透明だ。