拘置所の便器外した穴から10人脱走、「簡単だ」と落書き…ニューオーリンズで殺人や監禁などの容疑者
2025年5月21日(水)3時34分 読売新聞
米ルイジアナ州ニューオーリンズの拘置所で、収容中の男らが壁からトイレを取り外して開けた穴(保安官事務所のフェイスブックから)
【ロサンゼルス=後藤香代】米南部ルイジアナ州のリズ・マリル司法長官は20日、州最大都市ニューオーリンズの保安官事務所の拘置所に収容されていた男10人の脱走を手伝った疑いで、拘置所職員の男(33)を逮捕したと発表した。
拘置所で設備のメンテナンスを担当していた男は16日未明、男らが壁からトイレを取り外せるよう、男らの指示に従い水道を止めた疑いが持たれている。10人は壁に開けた穴から脱走した。穴の上部の壁には「簡単だ」と落書きされていた。
米CNNによると、施錠システムの故障やモニターを監視する職員の離席など、拘置所の不備が重なった。
10人は殺人や監禁などの疑いで拘置所に収容されていた。このうち6人は逃走を続けている。当局は懸賞金2万ドル(約290万円)をかけて行方を追っている。