[韓国大統領選2025]李在明氏外交ブレーン、インド太平洋戦略「維持される」…魏聖洛氏 

2025年5月28日(水)23時42分 読売新聞

28日、ソウル外信記者クラブで記者会見する魏聖洛議員=仲川高志撮影

 【ソウル=仲川高志】韓国大統領選(6月3日投開票)を巡り、左派系最大野党「共に民主党」の李在明イジェミョン前代表(60)陣営で外交政策を担当する同党の魏聖洛ウィソンラク議員が28日、ソウル外信記者クラブで記者会見した。李氏が当選した場合、尹錫悦ユンソンニョル政権が推進した安全保障や経済戦略の指針「インド太平洋戦略」の路線を踏襲するとの見方を示した。

 魏氏は外交省出身で、朝鮮半島平和交渉本部長や駐ロシア大使などを歴任した。この日の記者会見で「李氏の外交・安保の思考の中心軸は堅固な韓米同盟、継続的な韓日協力、韓米日安保協力だ」と強調。「インド太平洋戦略はその延長線上にあり、李氏が大統領になった場合も政策は維持される」と明言した。

 同戦略は、尹政権が2022年に策定。覇権主義的な動きを強める中国を念頭に「力による一方的な現状変更への反対」や「台湾海峡の平和と安定」などの重要性が記され、同様の戦略を掲げる日米との連携の基盤となった。

 今年、国交正常化60年を迎えた日本との関係については、未来志向の関係構築を打ち出した1998年の日韓共同宣言の精神を重視する立場を表明。元徴用工(旧朝鮮半島出身労働者)訴訟を巡り尹政権がまとめた解決策などについて、「大きな枠組みの中で継続していく」とし、引き継ぐ考えを示唆した。

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