プーチン氏、トランプ氏との対話の「用意はできている」…「命が狙われた時の行動には感銘を受けた」とも

2024年11月8日(金)10時37分 読売新聞

7日、ロシア南部ソチで開かれたバルダイ会議で演説するプーチン大統領=ロイター

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 ロシアのプーチン大統領は7日、米大統領選で勝利したドナルド・トランプ前大統領と対話の用意があるとの考えを示した。トランプ氏はロシアによるウクライナ侵略の終結に意欲を示しており、プーチン氏は対話に応じる姿勢を見せることで、将来の和平交渉での主導権を握る狙いがあるとみられる。

 プーチン氏は露南部ソチで開催された国内外の専門家らが集まる「バルダイ会議」で、トランプ氏について「ロシアとの関係を修復し、ウクライナ危機を終結させたいという思いは、少なくとも注目に値する」と語った。トランプ氏の勝利を祝福したほか、トランプ氏との対話の用意が出来ているかとの問いに「用意はできている」と答えた。

 トランプ氏も7日、米NBCニュースのインタビューに近くプーチン氏と電話会談を行う考えを示した。

 米ペンシルベニア州で7月、演説中に暗殺未遂事件に見舞われたトランプ氏の対応について、プーチン氏は「命が狙われた時の行動には感銘を受けた。勇敢な男だ」と称賛した。

 プーチン氏は、ウクライナ国境の露西部クルスク州に派遣されたとみられる北朝鮮兵には直接、言及しなかった。ただ、北朝鮮と6月に結んだ「包括的戦略パートナーシップ条約」に触れ、北朝鮮と合同で軍事演習を実施する可能性はあると指摘した。

 日露関係については、日本政府が「突然、制裁を発動した」と一方的に主張した。隣国の日本を「自然なパートナー」として、「我々は日本文化や日本料理を愛している」とも述べ、関係改善を呼びかけた。

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