北朝鮮に拉致被害者の即時帰国やロシアへの軍事協力停止求める…国連作業部会が294件勧告
2024年11月14日(木)18時8分 読売新聞
【ジュネーブ=船越翔】北朝鮮の人権状況を審査する国連人権理事会の作業部会は13日、北朝鮮に対する294件の勧告を盛り込んだ報告書を採択し、日本が訴えた拉致問題の解決と拉致被害者の即時帰国を求めた。
作業部会による北朝鮮への勧告は2019年以来5年ぶり。北朝鮮は7日にジュネーブで行われた審査で、日本人拉致問題は「解決済み」として「議論や説明の余地はない」と主張していた。勧告では、拉致問題の即時解決に向け、具体的な行動を取るよう要求した。
ウクライナ侵略を続けるロシアへの北朝鮮兵派遣を念頭に、対露軍事協力の停止も求め、侵略への加担は「重大な人権侵害をもたらす」と指摘した。このほか、人権状況の現地調査受け入れや子供の強制労働停止などを勧告した。