ソフトバンクはahamoに勝ったのか、それとも負けたのか 宮川社長の答えは?
2025年2月10日(月)19時48分 ITmedia Mobile
「(ahamoに)売られた喧嘩は買う」との強気な姿勢を見せていたソフトバンクの宮川潤一社長(提供:ソフトバンク)
2025年2月10日の決算説明会で、宮川氏は「いろんな指標があると思う」と前置きしつつ、「数字的には増収増益だったということで、勝ち負けの答えにしたい」と述べた。
宮川氏のコメントの背景には、ドコモがahamoの月額料金を据え置いたまま、月間データ容量を20GBから30GBに増量した動きがある。この改定をきっかけに、KDDIは「UQ mobile」で33GBプランを導入し、「povo2.0」では実質的に毎月30GBが利用できる1年トッピングを提供するようになった。
ソフトバンクも対抗策を打ち出し、20GB超〜30GBが月額3960円で利用できる2段階制だった「LINEMOベストプランV」を、11月1日以降、契約の翌月から月額2970円で30GBまで利用できるように改定した。さらに、Y!mobileでも11月以降、「シンプル2 M/L」における「データ増量オプション」の容量を5GBから10GBに増やし、基本の20GBと合わせて30GBを利用できるようにした。
こうした動きを受け、宮川氏は2024年11月の決算説明会で、「本当は動くかどうか迷ったが、耐えきれなくなってahamoを追いかけることにした」と明かし、「中長期の目標で考えると、行き過ぎた値下げが本当に良いのか疑問だ。ただ、1社でも動きがあれば対抗せざるを得ない。売られた喧嘩は買うのが主義だ」との考えを示していた。