「加熱式たばこ」の販売数が増えている! 「電子たばこ」との違いやデバイスの捨て方を改めて解説

2024年2月16日(金)21時15分 All About

近年人気を集めている「加熱式たばこ」。この記事では、普通のたばこや電子たばこの違い、デバイスの掃除方法、処分方法など、加熱式たばこにまつわる疑問にお答えします。

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一般社団法人 日本たばこ協会によると、2023年4〜9月の「加熱式たばこ」販売数量は累計285億本と、前年の同時期より10.5%増加しています(※)。
近年、じわじわと人気を集めている印象の加熱式たばこですが、普通のたばこや電子たばことは何が違うのでしょうか。

「加熱式たばこ」の仕組みと種類

普通のたばこ(紙巻きたばこ)は、たばこ葉を燃焼させることで発生する煙を吸入する製品ですが、加熱式たばこは、たばこ葉を加熱することで発生する蒸気を吸入する製品です。燃焼させないため、臭いが少ない、灰が出ないといったメリットがあります。
加熱式たばこの加熱方法は大きく2種類に分けられます。
1つは、ヒーターでたばこ葉を直接加熱する方法。フィリップモリスの「iQOS(アイコス)」、JTの「ploom(プルーム)」、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパンの「glo(グロー)」などに採用されています。

もう1つは、装置内のリキッド(液体)を加熱し、霧化したものをたばこ葉に通過させることでたばこ葉を温める方法。JTの「ウィズ」などに採用されています。
どちらの加熱方式でも、使用する際は加熱用のバッテリーを内蔵したデバイスと専用のたばこ・またはたばこカプセルが必要となります。「ウィズ」はリキッドのカートリッジも必要です。

「電子たばこ」とは何が違う?

電子たばこは香料などを含んだリキッドを加熱し、発生した蒸気を吸入する製品です。加熱式たばこと異なり、たばこ葉は使用しません。
現在、日本国内で販売されているのはニコチンを含まないリキッドです。ニコチンを含むリキッドは「医薬品」、ニコチンを含むリキッドの吸入デバイスは「医療機器」として法律で規制されています。

加熱式たばこデバイスは掃除が必要? しないとどうなる?

加熱式たばこのデバイスは、定期的に掃除したほうがよいでしょう。デバイス内にたばこのヤニが溜まってしまうと臭いの元となりますし、ヤニや加熱したたばこ葉のゴミが溜まると動作不良につながる場合があります。
液体加熱式の「ウィズ」は、リキッド挿入口にリキッドが溜まると電源が入らなくなるおそれがありますので、挿入口も併せて掃除しておきましょう。
掃除方法は簡単で、商品に付属しているブラシでたばこ挿入口からゴミを掻き出したり、ティッシュや綿棒でたばこ挿入口のヤニを拭き取ったりすればOKです。なお、加熱式たばこデバイスの使用直後はデバイスが熱くなっていますので、冷めてから掃除しましょう。

加熱式たばこデバイスの処分方法は? 燃えるゴミに出すのはNG

加熱式たばこデバイスはリチウムイオン電池によるバッテリーを内蔵しているので、処分には注意が必要です。可燃ごみや不燃ごみに混ぜて捨てると、収集車や処理施設で発火してしまうおそれがあります。
必ず自治体のごみ処分ルールに従って処分するようにしましょう。
なお、Ploom製品/with製品/glo製品などは全国約1200のたばこ販売店にて、IQOS製品は全国7か所のIQOSストアにて回収を行っていますので、こちらに持ち込むのもよいでしょう。
※参考
一般社団法人日本たばこ協会「2023年度第2四半期累計(4月〜9月)加熱式たばこ販売実績について」
(文:伊藤 浩一(スマートフォンガイド))

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