世界量子デーのGoogleロゴは「量子重ね合わせ」理解を助けるGIF動画
2025年4月14日(月)9時56分 ITmedia NEWS
Googleは、ソーマトロープを世界量子デーのDoodleに採用した理由を「ソーマトロープは、粒子が同時に複数の状態を取り得るという『量子重ね合わせ』の概念を説明する上で役立つため」と説明している。
量子重ね合わせとは、ある状態と別の状態が同時に存在し得るという、量子力学の基本的な概念だ。ソーマトロープでは、人間の知覚が2つの画像を「同時にある」と認識するのに対し、量子重ね合わせでは、粒子そのものが実際に複数の状態を同時に持つ。
ソーマトロープは目の錯覚による現象だが、量子重ね合わせは自然界に実際に存在する現象であるため、厳密な比喩とは言えない。しかし、複数の状態が共存し、観測によって1つの状態に定まるという点で、その概念を直感的に理解する助けとなるだろう。
世界量子デーが4月14日に定められたのは2021年。それ以降、毎年世界各地で関連イベントが開催されている。この日が選ばれた理由は、物理定数の1つである「プランク定数」の近似値が、電子ボルト秒(eV・s)単位で約4.14×10-15eV・sであることに由来する。