皇后さま、「ロイヤルブルー」で華やかさ演出 天皇陛下は黒の蝶ネクタイ【10万いいね】
2025年4月19日(土)6時0分 ねとらぼ
2024年5月に御料牧場(栃木県)で過ごされた天皇ご一家(画像出典:宮内庁 公式Instagram)
●皇后さま、「ロイヤルブルー」で華やかさ演出
授賞式では、天皇陛下はスーツに黒の蝶ネクタイを着用。皇后さまは真っ青のセットアップに、パールのネックレスを付けられ、華やかな印象を与えました。
Japan Prizeは、全世界の科学技術者を対象に、「独創的で、飛躍的な成果を挙げ、その進歩に大きく寄与し、もって人類の平和と繁栄に著しく貢献した」とされる人物に贈られるもの。科学技術の動向などを踏まえて毎年2つの分野を指定し、受賞者には賞状と賞牌に加え、副賞として1億円(各分野)が贈られます。
2025年は、物質・材料、生産分野からアメリカ・ジョージア工科大学 教授のラッセル・ディーン・デュプイ博士(化合物半導体電子・光デバイスのための有機金属気相成長法の開発と大規模商用化への先駆的貢献)、生物生産、生態・環境分野からスペイン・アブドラ王立科学技術大学生物環境理工学部 特別教授のカルロス・M・ドゥアルテ博士(地球環境変動下にある海洋生態系に関する研究、特にブルーカーボンの先導的研究への貢献)が受賞しました。
天皇陛下は両博士の受賞を祝福し、「今回の授賞対象分野を始め、近年、世界が地球規模で直面する課題は、ますます多様化し、複雑化してきています。そのような中で、科学技術が果たすべき役割は一層重要になってきていると思います。私たちが、より広い見識の下、様々な分野の叡智(えいち)を結集し、互いに力を合わせることにより、希望に満ちた未来が築かれていくことを願っています」と述べられています。
●天皇陛下のあいさつ全文
「2025年日本国際賞の授賞式に、皆さんと共に出席できることをうれしく思います。
日本国際賞は、世界の科学技術の発展に資するという我が国政府の構想により、民間からの寄付を基に1982年に創設されました。この賞は、世界中の科学技術者を対象とし、科学技術の進歩に大きく寄与する成果を挙げ、そのことがひいては人類の平和と繁栄に著しい貢献をしたと認められる人に贈られます。
今年の授賞対象分野は、『物質・材料、生産』分野、及び『生物生産、生態・環境』分野でした。『物質・材料、生産』分野でラッセル・ディーン・デュプイ博士、『生物生産、生態・環境』分野でカルロス・M・ドゥアルテ博士が、それぞれ受賞されたことを、心からお祝いいたします。この度受賞されたお二人が、それぞれの研究を通じて、科学技術の発展や人々の暮らしの利便性の向上、また、持続可能な地球環境の実現に向けて大きく貢献されてきたことに、深く敬意を表します。
今回の授賞対象分野を始め、近年、世界が地球規模で直面する課題は、ますます多様化し、複雑化してきています。そのような中で、科学技術が果たすべき役割は一層重要になってきていると思います。私たちが、より広い見識の下、様々な分野の叡智を結集し、互いに力を合わせることにより、希望に満ちた未来が築かれていくことを願っています。
日本国際賞が、人々に幸福をもたらす科学技術の発展に一層寄与するとともに、人類の平和と繁栄に貢献することを願い、式典に寄せる言葉といたします」