KDDI×JR東日本、新宿駅でミリ波中継による5G通信エリアの拡大実験に成功

2025年4月24日(木)23時28分 マイナビニュース


KDDIと東日本旅客鉄道(JR東日本)は4月24日、ミリ波の通信エリアを自律的に最適化・構成する無線中継器を活用し、JR新宿駅のホームにおいて安定した5G(ミリ波)の通信エリアを拡大する実証試験に国内の駅として初めて成功したと発表した。
5Gのミリ波は28GHz帯の広い帯域幅を活用することで高速・大容量通信が可能だが、電波の直進性が強く遮蔽物の影響を受けやすいため、駅構内のような複雑な構造では通信エリアを拡大することが難しいことが課題となっている。​
KDDIはこの課題を解決するため、2024年12月に、基地局からの電波を中継して自律的にエリアを形成する無線中継技術を開発。今回の実証では、この技術を搭載した小型・軽量のミリ波中継器を新宿駅1番線・2番線ホームおよび周辺施設の計4カ所に設置した。
その結果、建物や屋根などにより電波が遮られる駅ホームでも、中継器が自律的に通信エリアを構築し、エリアの拡大が可能であることが実証されたという。さらに、窓ガラスで電波が減衰しやすい列車内の運転席でも、ホームと同様に1Gbps超の通信速度が確認されているとのこと。
また、列車の往来や混雑などで変化する通信環境下でも、中継器が最適なルートを自動で選択し、通信速度と品質の両面で安定した5G(ミリ波)通信を維持できることも明らかになった。
KDDIとJR東日本は今回の成果をもとに、今後もミリ波を含む電波の有効活用や、駅構内・沿線での通信環境の向上、鉄道業務のDX推進に取り組む方針だ。

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