人生で初めてタクシー配車アプリ「GO」を使ったら、めちゃくちゃ良い運転手さんにめぐり会えた!

2024年5月14日(火)12時0分 ロケットニュース24

片道30分なら迷わず歩く。2〜3キロくらいなら、苦じゃない距離だ。1時間の道のりとなると悩みどころ。それでも取れる手段がほかにないなら歩く。2時間となったら難しい。いけなくはないが、体力よりも時間のロスの方が問題は大きい。

しかし電車もバスもない。たしかな手段は徒歩。そしてもう1つ、タクシーだ。

どうする? GOする? そう、テレビCMでもお馴染みのタクシー配車アプリだ。できれば使いたくなかったが、渋々使ってみたところ……めちゃくちゃ良い運転手さんとめぐり会えた! GOしてよかったよ!

・最後は歩けばいい
その日、私(佐藤)は群馬県高崎市にいた。ガトーフェスタハラダが好きすぎるので、本社工場を訪ねていたのだ。

ここをはじめとする限られた店舗でしか販売していない、ラスクの元となるフランスパンを購入して、意気揚々と工場を後にした。

工場を出たのが12時頃だった。このまま編集部に戻るには早すぎる。せめてもう1軒、どこかに寄って戻りたいところ。そういえば、ベイシアが新業態のお店を伊勢崎市にオープンしたんだっけ。そこに寄るとするか。

GoogleMapsで見ると、それほど遠くなさそうに見えるのだが、車で24分、11.4キロと出ている。とりあえず新町駅前にタクシーはいるので、向かってみるか。

そのお店、オトナリマート伊勢崎ひろせ店で極端な焼きそばパンを発見。意気揚々と店を後にした。

後先を考えずにここまで来たのは良いけど、帰りの足がない。連れてきてくれたタクシーに待っててもらおうか? とも思ったが、あえて待ってもらうことはしなかった。

「きっと何とかなる」、私の座右の銘だ。どんな窮地に陥ったとしても、きっと何とかなるものだ。何より、帰りの足がなくなるくらい、騒ぐようなことじゃないだろう。最後は歩けば良いんだから。

・どうする?
とにかく新宿まで帰らねば。あらためてGoogleMapsをたしかめてみる。電車で移動するとなると……南部シャトルバスと両毛線を乗り継いで高崎駅まで行くことになるか。所用時間は1時間11分。遠回りだな。

バスで本庄駅方面に出られないかなあ。調べたところ、この辺にバスの路線は1つもなかった。う〜ん、難しい場所に来ちゃったかもなあ

仕方ない、歩くか。歩くとなると……1時間50分、7.9キロ。1時間なら歩く覚悟もあったが、2時間はツライ。「最後は歩けば」なんて言ったけど、歩きたくないでござる! 絶対に歩きたくないでござる!

車なら17分。こりゃタクシーをつかまえるのが得策。歩きながら、タクシーを探すのが1番良さそうだな

ところが、行けども行けどもタクシー来ず。また、行けども行けどもタクシー来ず。歩くのは私1人のみ……。いずれ会えると思ったタクシーに出会うこともなく、結局目的地の本庄駅まで歩いてついてしまうんじゃないのか?

通りすぎる車を見ながら、2時間も歩くなんて絶対イヤだよ〜! びえ〜ん、おかあちゃ〜〜〜んッ!! 新宿に帰られへんようになってもうた〜〜!

50歳のヒゲ面長髪のおっさん(私)は、半ベソになりながら伊勢崎市みらい公園まできた。ひょっとしてここなら、バスがあるかな? と思ったからだ。

ない。バス、ない。もう無理ポ……

仕方ない、あの手を使うか。

どうする? GOする?

GOしかねえ! やるなら今しかねーーッ!!

今こそGOしかねえーーッ!

いつGOするの? 今でしょ!

ゴーゴゴーー!!!!

ってことで、仕方なしに配車アプリ「GO」をダウンロードした。そこまで普段使うことがなさそうなので、本当は端末にアプリを入れたくなかったのだが、2時間歩くよりマシだろう。

・30分の旅路
はたして、その選択は正解だった。というのは、アプリを起動して配車の手配をしたら、5分で車が来たのである! たまたま近くを走っていたという運転手さんがやってきたのだ。

運転手「お待たせしてすみません」

佐藤助かりました! 全然待ってないです。本庄駅まで歩くところでしたから」

この運転手さんが大変気さくな方で、話しやすく何でも上手に聞いてくれる方だった。先ほどまで半ベソだった私は機嫌がよくなってしまって、なぜトボトボ歩いていたのかを、事細かに説明していた。

佐藤「運転手さん、ガトーフェスタハラダにはね、ラスクの元になるパンが売ってるんですよ。全国でも3か所でしか売ってないんですよね。それからベイシアの新業態のオトナリマートにはね、焼きそばまみれのパンがあるんですよ。パンが見えないくらい焼きそばが入ってるんですよ」

運転手「そうなんですね。どちらもすごそうですね。今度両方行ってみますよ

安心して駅まで行けることに浮かれてしまっている私の話を、ちゃんと聞いてくれている。いい人だなあ。

話に夢中になっていたのだが、窓の外に一瞬見たことのある看板が!? あ、アレは!

慌ててスマホを確認すると、その場所をスター付きで保存している。あとから調べると、2017年にすでにチェックしていた場所だった

佐藤「運転手さん、申し訳ないんですけど、今のところ戻ってもらって良いですか? あまりこっちの方に来る機会はないので、寄れれば」

運転手「いいですよ、あそこはたしか前にテレビでも紹介されていたんですよね。私も行ってみたいと思っていたので

神様、ありがとう。こんなステキな対応をしてくれる運転手さんとめぐり会わせてくれて。後先考えずにここまで来て本当によかった。

さて、私が寄ってみたいとお伝えしたのは、伊勢崎市の「自販機食堂」である。いつかは行きたいと思いつつ、なかなか来るタイミングがなかったのだが、まさかタクシーの車窓から見かけて立ち寄ることになるとは。

運転手さんも降りてきて、一緒に中へ。2人とも空腹ではなかったので、食事はしなかったけど、私は「うどんそば」のロゴの入ったマグネット(400円)とトートバッグ(3600円)を購入した。

マグネットの入った箱は再利用している。中身を取って、箱は回収容器へ。

このデザイン、懐かしい! うちの冷蔵庫に貼っておこう。

トートバッグは造りがしっかりとしていて意外と容量がある。普段づかいにちょうど良さそうだ。

こうして、寄り道をしながら無事に本庄駅まで送り届けて頂いた。

佐藤「ありがとうございました。本当に助かりました。楽しかったです」

運転手さん「こちらこそ、ありがとうございました。お気をつけて」

たかだか11キロの距離、正味30分くらいの間でしかなかったけど、運転手さんと2人で旅をした気分だ。また、今回みたいなタクシー移動ができるといいな。十王自動車の運転手さん、ありがとうございました!

参考リンク:自販機食堂(公式X)、配車アプリ「GO」
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
Screenshot:GoogleMaps

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