Googleが開発した「スマートグラス」試作機を早速チェック Android XR搭載、日本語も表示できる

2025年5月22日(木)8時10分 ITmedia NEWS

 米Googleが、5月20日(現地時間)に開催した「Google I/O 2025」において、開発中の「Android XR」搭載スマートグラスのプロトタイプ機をお披露目しました。そのプロトタイプの実機を体験する機会がありましたので、ハンズオンレポートをお届けします。
 米Metaが2024年9月に発表した「Orion」プロトタイプや、米SnapのARメガネ「Spectacles」より軽量なのが特徴的です。GoogleのXRグラスは、左側のヨロイ部分(レンズ外側の張り出した部分)にカメラが、右側のレンズには小型ディスプレイが搭載されていて、ちらっと見る程度の表示領域となっています。
 搭載されているカメラを使って写真や動画撮影が可能で、”リアル字幕”のように表示される、リアルタイム翻訳による会話も可能となっています。
 多言語対応したGeminiを利用するため、日本語の声でも操作可能で、表示される言語もGeminiを経由していれば日本語の表示に対応しています。
 写真を撮ると、すぐに画面にプレビューが表示され、仕上がりを確認できたり、見ているオブジェクトについて質問すると、日本語でポップアップ表示する機能なども搭載されています。
 GoogleのAR(拡張現実)による歩行経路案内のように、次の曲がり角をヘッドアップで表示し、視線を下に落とすと、床に小さな地図が表示されます。
 なお、基調講演では、韓国発のアイウェアブランド「Gentle Monster」や、ニューヨーク発のアイウェアブランド「Warby Parker」をはじめとする革新的なアイウェア ブランドとのパートナーシップを発表し、Android XR を搭載したスタイリッシュなスマートグラスを開発するそうです。
●サムスン製のVRヘッドセットも体験
 今回、韓国Samsung Electronicsと共同開発しているAndroid XR搭載ヘッドセット「Project Moohan」も体験することができました。
 米Qualcomm Technologiesのチップセット「Snapdragon XR」を搭載し、バッテリーは「Apple Vision Pro」と同様に外付け型となっています。操作はハンドトラッキング(両手操作)とアイトラッキング(視線操作)で行えます。
 少しプラスチックっぽい印象ですが、比較的軽量で、後頭部の部分に付いたダイヤルで装着感を調節することができます。
 ほかの多くのヘッドセット同様にフォービエイテッドレンダリング(中心窩レンダリング)を採用していて、中心視野の画像を最も鮮明かつ最高品質で描画し、視界の外側に向かうにつれて低解像度で描画しています。
 Android XR用に、空間環境に最適化された「YouTube」アプリや「Googleフォト」アプリなどを楽しめるようになっていました。
 Project Moohanは、2025年後半に登場予定です。

ITmedia NEWS

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