ドコモ絵文字の提供終了へ Google&サムスン製の絵文字に順次切替え「ついに終わってしまうのか...」

2025年5月21日(水)15時40分 J-CASTニュース

NTTドコモが2025年5月21日、公式ホームページにて「ドコモ絵文字の提供終了について」の発表を行った。

「昨今の端末の絵文字の利用状況を鑑み」提供を終了

NTTドコモは21日、「昨今の端末の絵文字の利用状況を鑑みドコモ絵文字の提供を2025年6月下旬以降に発売する機種から終了いたします。長らくのご愛顧をありがとうございました」と報告した。

対象機種および提供終了時期は利用する機種によって異なるという。

「Samsung Galaxy以外のドコモ Android 製品、ドコモケータイ」の場合は、25年6月下旬以降に発売する機種からGoogleが提供する絵文字(Noto Color Emoji)に切り替えとなる。以前に発売された機種の場合は、継続してドコモ絵文字を使うことができる。

「Samsung Galaxy製品」では、25年7月以降に発売する機種からサムスン電子が提供する絵文字に切り替えられる。サムスン製品の場合は、旧機種を利用中の場合でも25年10月以降に提供するソフトウエアアップデートによりドコモ絵文字を使うことができなくなる。

デザインはドコモ、Google、サムスンでそれぞれ異なる

日本だけでなく、世界でも「Emoji」として人々に親しまれている絵文字文化だが、この絵文字を開発したのはNTTドコモだ。99年に携帯電話端末対応のインターネット接続サービス「iモード」とともに生まれ、以降他社にも波及。12×12ドットのシンプルなイラストからスタートした絵文字は、現在ではより繊細で鮮やかなものに進化している。

ドコモ絵文字はドット絵時代のものを踏襲した、シンプルな線画調の絵文字だったが、Googleやサムスン電子が提供する絵文字は、いずれも細かい書き込みがされたものだ。

それぞれに微妙な違いがあり、例えば同じ「花嫁」の絵文字でも、Googleはショートカットの花嫁がブーケを手にしているもの、サムスンでは微笑む花嫁のバストショットだ。「猫」の絵文字はGoogleがアニメ調のシンプルな仕上がりに対し、サムスンは画面いっぱいの大きさで、立体感のある塗りとなっている。

絵文字の種類ごとに違いがあるものの、Googleはややシンプルでよりアイコンらしい仕上がり、サムスンは影やハイライトのあるより写実的な仕上がりといった印象だ。

「役目を十分に果たしたというか、むしろ遅すぎるくらい...」

機種ごとに表示される絵文字が異なる上、ドコモ絵文字はシンプルな線画調の独自路線を貫いていたことから、SNSではかねてより「見づらい」などとする指摘があった。

今回の終了に際しても、「ずっとドコモ使ってるから愛着はあるけど、絵文字入力欄にドコモとAndroidのが入り混じってるから正直統一して欲しいと思ってた」「少し寂しいけどそれ以上に嬉しい!! デフォキーボードだと絵文字リストからドコモ絵文字以外選択できなくて不便だった あとドコモ絵文字に変換されちゃうと他端末でどう表示されるのか全然違うし...」など、惜しみつつも歓迎する声が相次いだ。

一時代を築いた絵文字の終了に、「ドコモ絵文字ついに終わってしまうのか...寂しい」「時代の流れとはいえドコモ絵文字サービス終了は寂しいね」など、惜別の声もある。

90年代にNTTドコモに所属し、絵文字開発に携わった現ドワンゴ専務取締役COOでニコニコ代表の栗田穣崇さんは、「ドコモ絵文字を世の中に送り出してから26年 auとの絵文字統合でリファインしてからも13年...役目を十分に果たしたというか、むしろ遅すぎるくらい...長い間お疲れさまでした!」と労いのメッセージをつづった。

J-CASTニュース

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