「ドコモ絵文字」提供終了へ…99年の「iモード」開始に合わせ導入、近年は利用減少
2025年5月21日(水)17時41分 読売新聞
提供を終了するNTTドコモの絵文字(c)NTT DOCOMO, INC.
NTTドコモは21日、自社開発し、1999年から親しまれてきた「ドコモ絵文字」の提供を終了すると発表した。利用が減少しているためで、6月下旬以降に発売されるスマートフォン端末から順次終了する。
ドコモ絵文字は、米グーグルのOS「アンドロイド」搭載のスマホで提供している。一方、国内で人気が高い米アップルの「iPhone(アイフォーン)」では扱っていない。現在は、グーグルや韓国サムスン電子も独自の絵文字を提供しており、ドコモは「昨今の利用状況から判断した」(広報)としている。
6月以前に販売された一部機種では、引き続き利用できる。サムスン電子の「ギャラクシー」は7月以降の新機種、10月以降は原則として販売済みを含めた全機種で終了。その後は、グーグルやサムスン電子の絵文字を使うことになる。
ドコモの絵文字は、携帯電話のネット接続サービス「iモード」が99年にスタートしたのにあわせて導入された。笑顔や太陽、車などの絵で気持ちや状況を伝えるスタイルが人気を集め、その後のSNSにも影響を与えた。最初に登場した176種は、2016年に米ニューヨーク近代美術館(MoMA)に収蔵された。