レノボ、デジタルウェルネスを推進するキャンペーンを開始‐AIアバターを独自開発

2024年5月29日(水)17時19分 マイナビニュース

レノボ・ジャパン(レノボ)は5月29日、現実世界とオンラインで異なる人格のギャップに悩む若者を支援するキャンペーン「Meet Your Digital Self」を実施すると発表した。デジタル環境に起因する若者の孤独感や社会不安といった世界的な問題の解決に取り組む。
レノボが日本、英国、米国の10代〜70代の5000人を対象に実施した調査によると、約7割のZ世代(18〜26歳)が「オンラインと現実社会の人格が違うと感じる」と回答した。他世代の4割と比較して若い世代はより高い傾向にあることが分かった。また、Z世代の2人に1人が「オフラインよりもオンラインの方が自分を表現しやすい」と答えた。
AIアバターで気持ちを打ち明ける
同キャンペーンでは、レノボが独自開発したAI(人工知能)アバターを使った動画などを通じて、「デジタルウェルネス」の重要性を示していく。デジタルウェルネスとは、デジタル環境のメリットとデメリットを認識し、自分に合った方法でデジタルテクノロジーを使いこなすことを指す。
レノボの公式SNSで公開される動画では、プラスサイズモデルとして活躍するZ世代のちなつさんが登場する。「ルックスや年齢、性別に関係なく思ったことを正直に言えるから、現実社会よりSNSの方が自分らしく感じられる」と語るちなつさんのAIアバターが登場し、現実で伝えられなかった気持ちを母親に打ち明けるといった内容だ。
AIアバターは、SNSやブログなどで書かれている情報などを収集し、レノボのデバイスやソフトウェア、サーバー、クラウドソリューションなどを活用して作成された。オンライン上の本人の外見が再現されただけでなく、会話に応じて声のトーン、動き、表情などを調整しながら、リアルタイムに対話ができる。
29日の記者発表会に登壇したレノボ・ジャパン CMO(最高マーケティング責任者)の竹内早穂子氏は、「一人ひとりがテクノロジーを使いこなすことができる倫理的なデジタル社会の実現が重要。今回のキャンペーンを有意義な会話を巻き起こすきっかけにしていきたい」と述べた。
匿名でチャット相談できる窓口を提供
また、同キャンペーンでは、孤独を解消するための支援も実施する。NPO法人あなたのいばしょが運営する24時間365日無料かつ匿名で相談できるチャット相談窓口を提供する。あなたのいばしょは、世界32カ国に約1000名の相談員を抱え、1日最大で約3000件の相談に応じている。相談者の70%が29歳以下の若年層だといい、デジタルに親しみを持つ世代にとって身近な存在だ。
あなたのいばしょの理事長である大空幸星氏は、「SNSなどオンラインのつながりは、社会的な孤立の予防に役立つ一方で、逆に孤立感を深めるケースもある。つながりの量が増えた今、重要なのはつながりの質を高めること。レノボとのキャンペーンを通して、そういった意識や雰囲気を変えるきっかけを作っていきたい」と語った。

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