台風1号と前線 来週の後半は太平洋側で雨量が増える
台風1号は今後、発達しながら北上して、来週は「非常に強い」勢力になる見込みです。来週の後半には本州付近に停滞する前線に、台風周辺の非常に湿った空気が流れ込むため、太平洋側を中心に雨量が増える可能性が出てきました。今後の情報にご注意ください。
来週後半 小笠原諸島に接近か
台風1号は今後、勢力を強めながら北上を続けて、12日(火)には「非常に強い」勢力になる見込みです。その後、進路を東よりに変えて、来週の後半は小笠原諸島に接近する恐れがでてきました。
まだ、予報円が比較的大きく、進路が定まっていませんが、小笠原諸島に近づく頃も、勢力があまり衰えない可能性があります。小笠原諸島では、大雨や暴風、高波への備えを早めに済ませた方がよさそうです。
前線活発化 本州の太平洋側も雨強まる
来週15日(金)より先の進路予想は、まだ気象庁からは発表されていません。上の図は、スーパーコンピューターの計算の一つですが、来週の後半は台風本体の雨雲とは別に、本州付近にもまとまった雨雲が予想されています。
来週後半は、本州付近に停滞する前線に向かって、台風周辺の非常に湿った空気が流れ込むため、前線の活動が活発になる見込みです。このため、仮に台風が離れて進んだとしても、本州の太平洋側では雨量が多くなる可能性があります。
※上図の台風の位置や雨雲の予想などは、あくまで計算結果の一つで、まだ予報には幅があることにご留意ください。
災害に備えて
今回、台風の影響が大きくなりそうな地域でも、そうでない地域でも、いざという時のために、自分で備えておくことが大切です。ライフラインが断絶した場合に耐えられるよう、以下の3つのことを、事前に確認しておいたり、備えておいたりしてください。
①暴風で電柱が倒れたり、電線が切れて夜間に停電になったりすることがあります。懐中電灯を準備し、点灯するか確認しておきましょう。
②断水になった場合に備えて、飲料水を確保するのはもちろん、浴槽に水を張るなど生活用水も確保しておきましょう。
③避難場所で、数日間、過ごすことを想定し、非常用持ち出し品の準備や、食料の確保をしておきましょう。
また、普段から、避難場所や避難経路を確認しておくのはもちろん、家族で、緊急の場合の連絡手段と、その方法を話し合い、落ち合う場所などを決めておくのも大切です。
Copyright (C) 日本気象協会 All Rights Reserved.
「台風」をもっと詳しく
「台風」のニュース
-
台風1号まだ発生なし 4月末まで発生なければ4年ぶり でも油断せず4月29日16時2分
-
北海道東部 最大瞬間風速25メートル超えの暴風 台風並みの低気圧の影響いつまで?4月20日10時55分
-
水害ごみ処理計画、策定は31% 市区町村、環境省まとめ4月18日16時48分
-
『アートボードSウォールTM』が、和歌山県発明賞を受賞!4月12日11時46分
-
山崎武司、パ・リーグで“台風の目になる”と思うチームとは「そんな気がしてならない」4月5日7時0分
-
台湾・台南のクラフトビールがついに日本へ!台風造酒の製品が4月1日より発売3月31日23時16分
-
『不適切にも』古田新太のミュージカルシーン裏話「台風くらいの風が吹いてた」 阿部サダヲが明かす3月23日17時55分
-
JAMSTEC、10年進展がなかった台風の強度予測を向上させるモデルを開発3月18日17時44分
-
【気象キャスターが教える】台風はどこからやってくるのか?2月24日6時0分
-
台風や集中豪雨の予測精度向上に貢献する気象庁様の新スーパーコンピュータが稼動開始2月21日18時16分