令和最初の気象記念日 日本唯一の気象神社へ
きょう6月1日は気象記念日です。令和初の気象記念日に、日本唯一の気象神社で行われた例大祭に参加し、穏やかな天気に恵まれるようにと祈願してまいりました。
この例大祭の様子を詳しくリポートします。
気象記念日とは?
6月1日と聞いて、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。
私たち気象業務従事者にとって、6月1日は大切な記念日になります。
今から144年前の明治8年6月1日、明治政府の内務省地理寮量地課が東京気象台を設置し、気象と地震の観測を開始しました。これを記念して、当時の中央気象台が6月1日を「気象記念日」と制定しました。
明治17年6月1日には、東京気象台で毎日3回の全国の天気予報の発表が開始されました。
その最初の天気予報は「全国一般風ノ向キハ定リナシ天気ハ変リ易シ但シ雨天勝チ」で、東京の派出所などに掲示されたそうです。
「全国的に変わりやすい天気になるでしょう。風の向きは定まらず、雨が降る所も多くなりそうです。」という意味なのですが、現在の天気予報と比べてあまりにもざっくりしていますよね。
それから100年以上かけて、天気予報は様々な進化をとげ、今では市町村や1時間ごとの天気予報をいつでも当たり前のように確認できるようになりました。
いよいよ年に一度の例大祭が開始!
東京都の高円寺氷川神社内に、日本唯一の気象神社があります。
もとは、大日本帝国陸軍の陸軍気象部の構内に造営され、気象観測員が気象予報の的中を祈願していたそうですが、戦後、高円寺氷川神社が譲りうけ、現在の場所に遷座されて今に至ります。
毎年6月1日の気象記念日には、この気象神社で例大祭が執り行われます。
神社の関係者や地域の方々の他に、気象関係者や一般の方々も参列され、私たちtenki.jpチームも毎年日本気象協会を代表して参列しています。
今年も気象記念日のきょう、気象神社で例大祭が執り行われ、祝詞の奏上や玉串奉奠(たまぐしほうてん)などの儀式を通して、災害のない天候、気象観測の成功や天気予報の精度向上が祈願されました。
令和初の気象記念日に初めて例大祭に参列した私は、厳かな雰囲気の中執り行われる儀式を目の当たりにし、とても神聖な気持ちになりました。
気象記念日限定!気象神社で下駄投げ!
気象神社では、例大祭にあわせて気象祭が行われ、近所の飲食店の出店や、下駄投げゲームが開催されていました。
昔からある日本の子供遊びとして、下駄を飛ばして天気を占うのは有名ですよね。現在は下駄を履く機会が少なくなったものの、運動靴などを飛ばしてして遊んだことがある方も多いと思います。
気象祭の下駄投げゲームでは、本物の下駄を使うということで子供たちも大盛り上がり。
元気に下駄を飛ばしてその距離を競ったり、的に当てて得点を競ったりしていました。
下駄型の絵馬に願いを込めて
下駄投げゲームの後は、下駄型の絵馬に願いを書いて奉納しました。
令和の時代は穏やかな天気に恵まれますように・・・
これから本格的な梅雨シーズンに入り、不安定な天気が続きます。
私たちtenki.jpは、これからも皆さまの生活に寄り添えるよう、便利かつ詳しい気象・防災情報をお届けしてまいります。
皆さまも毎日の天気予報や防災情報、気象予報士による解説を参考にして、毎日の生活を少しでも快適に過ごし、もしもの災害の時にもお役立てください。
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