V奪回を目指す高津臣吾監督の構想は? 「1番・塩見泰隆」の存在とレフトの争いに注目【勝手に”妄想”開幕オーダー|ヤクルト編】
5位に低迷したチームを高津監督はどう立て直すのか(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext
今シーズンのプロ野球開幕は3月29日。球春到来はまだ先だが、新年らしく“妄想”開幕オーダーを考えてみたいと思う。今回はヤクルト編だ。
昨季はリーグ3連覇を目指しながら5位に低迷。その悔しさを晴らすべく、開幕カードとなる中日戦(神宮)から連勝して勢いに乗りたいところだ。中日の開幕投手は左の小笠原慎之介、右の髙橋宏斗と左右で先発が予想されるが、果たしてどうか。
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ヤクルトの開幕投手は今後の争い次第になるが、昨季チームで唯一規定投球回に到達し、3年ぶりの2ケタ勝利を達成した小川泰弘が筆頭候補だ。小川が開幕投手を任せられれば4年連続となる。
■ヤクルト・“妄想”開幕オーダー
(中)塩見泰隆
(左)青木宣親
(二)山田哲人
(三)村上宗隆
(右)サンタナ
(一)オスナ
(捕)中村悠平
(遊)長岡秀樹
(投)小川泰弘
昨季は主力の故障に悩まされた。打線にリーグ連覇を達成したときのつながりが欠け、得点圏であと1本が出ないという試合が多かった。特にリードオフマンの塩見泰隆が下半身のコンディション不良などで離脱し、51試合の出場に終わったのは大きかった。今季は開幕から「1番・中堅」で塩見が出場することが必須条件といえる。
クリーンアップは不動の4番・村上宗隆の前後に座る打者がカギを握る。今季も「3番・二塁」を任せられるであろう山田哲人が、開幕までに万全な状態で臨めるか。5番と6番にはドミンゴ・サンタナとホセ・オスナが座り、ポイントゲッターの役割を担う。状況に応じて中村悠平が両外国人の間に入る可能性もある。
打線が本来の力を発揮すればリーグ屈指の爆発力があるだけに、あとはレギュラーを脅かすだけの若手の存在が欲しい。
開幕「2番・左翼」には、球界野手最年長でNPB通算2000安打まであと「71」に迫っている青木宣親を据えたが、若手のアピール次第で様々なバリエーションが生まれてくる。足を使った攻撃を仕掛けるなら丸山和郁や並木秀尊、打撃を重視するなら濱田太貴や澤井廉、捕手と併用で外野にも挑戦する内山壮真も候補で、外野の一角を狙う争いは過熱しそうな気配だ。
他にも山崎晃大朗や、楽天から移籍の西川遥輝も候補のひとりであることは間違いない。西川は過去4度の盗塁王を獲得するなど実績も豊富なだけに、新天地でもう一花咲かせられるか注目だ。
遊撃は昨季、打撃不振に陥った長岡秀樹が再びポジションを不動のものにできるかが焦点だ。ゴールデングラブ賞も獲得した守備力には安定感があるが、こちらも開幕までに同期の武岡龍世らとの争いが予想される。
今季就任5年目となる髙津臣吾監督が口にしていた「レギュラーと控えの差」を埋めていくことがV奪回への近道となる。屈辱のBクラス転落から再び頂点へと駆け上がる戦いが始まる。
[文:別府勉]
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