フォーミュラE:ニッサン勢、第2戦は不運続き。ブエミは8位入賞も「もっと上位にいけたはず」
1月12日にモロッコで開催された2018/19年ABBフォーミュラE選手権の第2戦マラケシュE-Prixで、ニッサン・e.ダムスのセバスチャン・ブエミが8位、オリバー・ローランドが12位でフィニッシュした。
新型車シャシーGen2が登場し、レースフォーマットも周回数から45分プラス1周に変更された第5シーズンのフォーミュラE。ニッサンはアライアンスを組むルノーと入れ替わる形でワークス参戦を開始している。
日本の自動車メーカーとして初めてフォーミュラEに臨んでいるニッサンはシーズン開幕戦となった2018年12月のディルイーヤE-Prixにおいてブエミが7位、ローランドが8位とデビュー戦でダブル入賞を飾っている。
連続入賞が期待された第2戦の開催地はモロッコの観光都市マラケシュだ。早朝、雨に見舞われた開幕戦とは異なり、この第2戦は朝から晴天に恵まれスケジュールどおりにレースが進行した。
予選では第2グループから出走したブエミがグループトップタイムを記録。予選トップ6でポールポジションを争うスーパーポールでは4番手タイムを記録し、2戦連続でセカンドロウからのスタートに。
一方ローランドは2度のプラクティスセッションで4番手、6番手タイムを記録するも、予選ではミスとトラブルに泣かされ12番手からスタートとなった。
セバスチャン・ブエミ「もっと上位にいけたはず」
決勝レースは1周目から波乱の展開に。2番手スタートのジャン-エリック・ベルニュ(DSテチーター)がポールスタートのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(BMW i・アンドレッティ・モータースポーツ)のインを刺すもスピン、ブエミはベルニュを避けたが結果的に13番手まで順位を下げ、表彰台争いからは遠ざかってしまう。
また終盤には開幕戦に続いてセーフティカーが導入されるなど終始荒れたレース展開となった。
一時は大きく順位をドロップしたブエミは着実にポジションを上げ、最終的には8位でフィニッシュし、2戦連続でポイントを獲得。一方、ローランドはペースを上げられず15位でフィニッシュした。
「予選ではニッサン・e.ダムスにとってふたたびいいポジションを取れたのに、今日はとても悔しい日になった」とブエミ。
「本当に勝てる見込みがあった。しかし不運にもテチーターの接触を回避したことで順位が13番手に下がってしまった」
「コース上で順位を挽回すべく猛プッシュしたおかげで、最後は8位でフィニッシュできた。だけどアクシデントさえなければもっと上位に行けたよ」
「新型マシンと新たなフォーマットでのレースは予想するのがすごく難しいが、これまでの2戦を6位と8位でフィニッシュした。そして今日、僕たちには表彰台に上がれるだけのペースがあった」
「僕たちは速かったんだから、ポジティブにいきたいね。第3戦のサンティアゴが楽しみだよ」
プラクティスでは好タイムをマークしていたローランドは「2度のプラクティスセッションで4番手、6番手となり、幸先の良いスタートを切れた。だけど、予選では小さなミスを犯し、ちょっとしたトラブルも重なって12番手スタートになってしまった」とコメントした。
「決勝ではいいスタートができたし、懸命に戦った。だけどペースが良くなかった。その原因とデータを解析する必要があるね」
「レースでは素晴らしい経験を積むことができたけれど、開幕戦での経験を活かせず、フラストレーションも少しあった」
「次戦のサンティアゴに備えてシミュレーターとトレーニングをみっちりやる予定なんだ。次のレースが楽しみだよ」
フォーミュラE第3戦は1月26日、チリの首都サンティアゴで行われる。
「フォーミュラE」をもっと詳しく
「フォーミュラE」のニュース
-
F1、フォーミュラE、ヒストリック。2024年モナコ3大モーターレースのメインビジュアルが揃う4月19日14時38分
-
ニッサン・フォーミュラEが初優勝達成。「戦略がしっかりしていた。誇りに思う」とローランドも喜び4月15日17時19分
-
首位ローランド、最終ラップで“電欠”に散る。ウェーレインが逆転で今季2勝目/フォーミュラEミサノ4月15日0時59分
-
ニッサン・フォーミュラEが初勝利。暫定トップのダ・コスタに違反発覚でローランドが繰り上がり優勝4月14日10時39分
-
フォーミュラE初開催のミサノで連続表彰台を目指すニッサン。ルーキーセッションでカイオ・コレも初走行へ4月12日17時32分
-
元都民のロッテラーが見たフォーミュラE東京大会。都心部での開催に期待「欲を言えば、六本木(笑)」4月12日17時30分
-
日産フォーミュラE、ホームレース東京で2位表彰台 みんなの声援が選手のエネルギーに変わる『VOICE CHARGE』ダイジェストムービー公開4月12日12時46分
-
アプト・フォーミュラEがローラ・ヤマハのパワートレイン搭載を発表。シェイクダウンは6月予定4月11日22時43分
-
水素エンジン開発のi Labo、フォーミュラE 2024Tokyo E-Prixにおける水素エンジン発電機によるフードトラックへの電力供給に成功4月10日16時16分
-
山本左近議員、フォーミュラE東京大会実現は「日本のモータースポーツにとって大きな意味のあること」4月10日14時39分