ニューガーデンがポール・トゥ・ウインで自身30勝目。シボレー勢がトップ4独占の完勝/インディカー第1戦
3月10日、アメリカ・フロリダ州のセント・ピーターズバーグ市街地にて2024年NTTインディカー・シリーズ第1戦『ファイアストン・グランプリ・オブ・セント・ピーターズバーグ』の決勝レースが行われ、ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)がポール・トゥ・ウインで自身30回目の優勝を飾った。
気温23度、晴れ空にすこしの雲が浮かぶ絶好の決勝日を迎えた開幕戦セント・ピーターズバーグ。100周で争われる決勝レースのスタートは、ポールポジションのニューガーデンが先頭で1コーナーへと飛び込んでいった。
2番手にはフェリックス・ローゼンクヴィスト(アロウ・マクラーレン)が続き、3番手にはコルトン・ハータ(アンドレッティ・グローバル)が浮上する。
タイヤ選択については、首位を逃げるニューガーデンはプライマリータイヤ(ハード)、ローゼンクヴィストとハータはオルタネートタイヤ(ソフト)と戦略が分かれた第1スティント。序盤は、2番手ローゼンクヴィストが1秒以内のギャップで首位ニューガーデンを追いかけ、3番手ハータはその約3秒後方の位置をキープする展開となる。
各車ピットインのタイミングを探っていた27周目、マーカス・アームストロング(チップ・ガナッシ・レーシング)が左直角のターン10でバリアにヒットしストップ。フルコースコーションが導入され、ほとんどのドライバーがピットインを行った。
このピット作業で、フェリックス・ローゼンクヴィストとハータがニューガーデンを逆転に成功し、レースは31周目にリスタート。しかし3番手に下がってしまったニューガーデンは、すぐさまハータを攻略し2番手に浮上。その2周後にはローゼンクヴィストも抜いてトップに返り咲いた。
新たにハードタイヤを履いたローゼンクヴィストとハータは、ペースでソフト勢に少し劣り、パト・オワード(アロウ・マクラーレン)とスコット・マクラフラン(チーム・ペンスキー)がハータをオーバーテイク。オワードは、勢いそのままにローゼンクヴィストを攻略し2番手に浮上した。
その後、後方でマシンがストップしたことで2回目のフルコースコーションを挟むも、ピット等に大きな動きはなく再スタート。先頭集団は、ニューガーデン、オワード、ローゼンクヴィスト、マクラフラン、ハータの順に約1秒の間隔で周回を重ねていく。
65周目、先頭4台が同時に2度目のピットインへ向かった。1周後にはハータもピットインを行い、最終スティントへ。しかしその直後の69周目に、ロマン・グロージャン(フンコス・ホーリンガー・レーシング)と交錯したリヌス・ルンドクヴィスト(チップ・ガナッシ・レーシング)がターン10でクラッシュ。3回目のフルコースコーション導入となった。
73周目にレースはリスタート。先頭2台がクリーンな蹴り出しを見せ、3番手にはハータを攻略したマクラフランが浮上した。そして、第2、3スティントにソフトを連投して追い上げをかけるウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が続いて4番手につける。
以降はクラッシュ等のアクシデントも落ち着き、スムースに最終スティントを駆け抜けたニューガーデンがトップチェッカー。ポール・トゥ・ウインで自身30勝目を飾った。
2位には、ソフトタイヤを履くライバルのプッシュをなんとか退けたオワードが入り、3位はニューガーデンのチームメイトであるマクラフランが続いた。その後ろには僅差でパワーが入り、シボレーエンジン勢がトップ4を独占するかたちとなった。
ハードタイヤのペースに苦しんだハータは最終的に5位でフィニッシュ。そして、予選で13番手に遅れてしまった前年王者のパロウは、ピットタイミングを遅らせながら少しずつポジションを上げ、ソフトでのスパートも効いて6位までポジションを上げた。7位には、ハータ同様にハードでのペースを上げ切れなかったローゼンクヴィストが続いている。
次回のイベントは3月24日。シーズン開幕後の合同テストが、カリフォルニア州パームスプリングスの郊外に位置するザ・サーマルクラブにて開催される。この日には、ノンチャンピオンシップイベントとして、優勝賞金100万ドル(約1億5000万円)をかけたヒートレース『1ミリオンダラーチャレンジ』が行われる予定となっている。なお、チャンピオンシップの第2戦ロングビーチは、その約1カ月後となる4月21日に開催される予定だ。
投稿 ニューガーデンがポール・トゥ・ウインで自身30勝目。シボレー勢がトップ4独占の完勝/インディカー第1戦 は autosport web に最初に表示されました。
「インディカー」をもっと詳しく
「インディカー」のニュース
-
ロードコースは譲らない。王者アレックス・パロウが圧巻のポール・トゥ・ウイン/インディカー第4戦5月12日16時10分
-
【順位結果】2024年NTTインディカー・シリーズ第4戦ソンシオ・グランプリ 決勝5月12日11時9分
-
パロウが今季初ポール【順位結果】2024インディカー第4戦ソンシオ・グランプリ 予選総合5月11日11時23分
-
テオ・プルシェールがアロウ・マクラーレンと正式契約。インディ500を除く2024年インディカーの全戦に出走へ5月10日11時45分
-
【インディカー開幕3戦レビュー】実力伯仲の2024年。ガナッシとペンスキーに挑む急成長のアンドレッティ5月2日19時6分
-
マクラフランが波乱をはねのけるポール・トゥ・ウイン。圧倒的速さで開幕戦失格の雪辱果たす/インディカー第3戦4月29日6時1分
-
【順位結果】2024年NTTインディカー・シリーズ第3戦バーバー 決勝4月29日4時48分
-
マクラフランが最速。ペンスキー勢がフロントロウ確保【順位結果】2024インディカー第3戦バーバー 予選総合4月28日8時58分
-
インディカー開幕戦で違反が発覚。勝者ニューガーデン含むペンスキー勢が失格、オワードが繰り上がりウイナーに4月25日0時19分
-
インディカー初参戦のテオ・プルシェールが次戦も続投へ。「彼の戦い方に感銘を受けた」とチーム代表4月24日21時26分
スポーツニュースランキング
-
1【阪神】岡田彰布監督、村上—坂本のバッテリーに苦言「対策してないやろ」…一問一答 スポーツ報知
-
2【楽天】球団創設初年度の26失点に次ぐワースト2位の21失点で大敗 今江監督「恥ずかしいよりも悔しい」 スポーツ報知
-
3えっ? 何してんの…!? 大谷翔平に球場全員がダマされた…! 意表をつくセーフティバントアウトのはずが奇跡を起こした瞬間 「持ってるなw」「俊足は正義」 ABEMA TIMES
-
4「ショウヘイは間違いなくコメディアンだ!」大谷翔平が長身女性を笑わせる!? 初回にまさかのセーフティーバントで“奇襲攻撃”も ココカラネクスト
-
5息できてるか…? 大谷翔平、まさかのセーフティバントで“異変”が起きた…! 相手投手のリアクションがヤバすぎると話題に「ショックだろうな」「さすがに可哀想」 ABEMA TIMES