【巨人】泥沼5連敗で5位に転落 吉川、丸外しの「劇薬」も効かず ささやかれる「戦犯の名前」
チームスローガンに「奪回」を掲げている。(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
巨人は9日の広島戦(マツダスタジアム)に2−4と敗れ、泥沼5連敗。同一カード3連敗を喫し、5位に沈んでいる。
この日は、丸佳浩と吉川尚輝を外して臨んだ。連日拙攻続きとあって、レギュラークラスを外す大ナタを振るうも勝利には結びつかなかった。この日の得点は初回に先頭打者弾を放ったオコエ瑠偉の1発と9回に中田翔が放ったソロアーチのみ。
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試合後の原監督は「ちょっと流れが良くないですね。ピッチャーにもだいぶプレッシャーがかかる」とコメント。打線の流れが悪いことで悪循環を生んでいるとした。
敗れた5連敗の内容を見ると、安打は40本とヒットは出るものの得点に結びついていない。広島3連戦の最終日は「(打線の)ブレーキとなっている」と指揮官が指摘した丸を外して、3番に梶谷隆幸を起用。しかし、その梶谷もこの日は3打数無安打に終わっている。
どうして打線が機能しないのか。一つには猫の目打線の影響もささやかれている。従来、頻繁に打順を組み替えるのが原監督のスタイルでもあるが、開幕9試合を経過し、すでに8通りのオーダーとなれば、選手への影響も免れない。指揮官が重視した1番打者においてもここまで開幕戦のオコエから始まり、梶谷、ベテランの長野久義、中山礼都を起用。これには「選手は打順にそっての準備もある。落ち着いて戦うためにも本当は固定がいい」(球界関係者)という声もある。
さらにこの日は二塁でスタメン起用したルーキーの門脇誠が2打席凡退すると、代打で移籍後初安打を放った松田宣浩をそのまま二塁で起用したことも注目を集めた。
1軍公式戦では初の二塁守備についた松田は、6回先頭の西川龍馬のゴロをお手玉し、一塁への送球が乱れた。結局アウトは奪えず、このプレーで失策が記録された。本来、三塁手である松田はキャンプでも積極的に二塁守備に挑戦していたが、「忍者守備」ともいわれる高い守備力を誇る吉川の安定性には当然およばない。その後、代わった吉川が守備で好プレーを見せたこともあり、ネット上ではこの起用に関しても「正直意図がわからない」「松田も吉川もかわいそう」など波紋を呼んでいる。
開幕3カードが経過し、3勝6敗の借金3。まだまだあせる状況ではないが、各チーム明暗も分かれてきている。チームが落ち着いて戦える形を作るためにも、首脳陣の起用が今後もチーム浮上の鍵を握りそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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