マクラーレンF1代表、RB19のフロアに脱帽「開発の複雑さと質の高さが表れている」高パフォーマンス発揮の理由を理解
マクラーレンF1のチーム代表であるアンドレア・ステラは、レッドブルRB19のフロアのデザインを写真で確認した後、その“複雑さと質の高さ”について、レッドブルのエンジニアたちを称賛した。
第7戦モナコGPの予選でセルジオ・ペレス(レッドブル)がクラッシュし、サン・デボーテで彼のマシンがクレーンで吊り上げられたため、RB19のフロアの様子はレッドブルのライバルチームたちによって詳細に調べられることになった。その過程で、圧倒的優位を誇るマシンの全体的なコンセプトのなかでも決定的かつ覆い隠されてきた要素が、すべての人々の目に触れてしまった。
今週、メルセデスのレース後のYouTube動画のなかで、テクニカルディレクターのジェームズ・アリソンは、同様にモナコでマシンをクレーンで吊り上げられたメルセデスも、レッドブルのユニークなアンダーボディの調査をする機会を逃しはしないだろうと語った。
「レッドブルの画像が多く手に入ることは、我々のエアロダイナミシストにとって常に役に立つことだ。彼らは進行中のテストプログラムで興味を引きそうな細部を見つけることができるかどうか、念入りに調査を行う」
メルセデスと同様にマクラーレンのエンジニアたちも、明らかになったレッドブルのデザインの調査に熱心に取り組んだ。そしてステラは自分が目にしたものに感銘を受けたという。
「個人的に少し時間を費やしたが、マクラーレンの100人のエアロダイナミシストたちは、もう少し多くの時間を使うだろう」とステラは金曜日にバルセロナで語った。
「確かに非常に興味深いものだし、彼らの開発の複雑さと質の高さが表れている」
「正直なところ、これを目にしたとき私はレッドブルに脱帽だと言った。彼らがあのようなパフォーマンスを発揮している理由を理解したのだ」
フェラーリも写真を綿密に調査しているが、チーム代表のフレデリック・バスールは、レッドブルの秘密のフロアは重要ではあるが、RB19の全体的なコンセプトのひとつの要素にすぎないと警告した。
「我々は他のマシンについて多くの写真を持っていると思う」とバスールは述べた。
「しかし何かをコピーしようとするのはかなり難しいし、不可能ですらある。なぜならそれはより包括的なコンセプトであり、マシンの一部だけをコピーすることはできないからだ」
レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、公開されてしまったことには感心しなかったが、ライバルチームたちはレッドブルの行ったことを再現するのに苦労するだろうと主張した。
「もちろん我々は気に入らなかった」
「フロアは非常に重要なものだが、他のパーツや基礎となるコンセプトがそろっていなければ、そう簡単にはいかない」
「それにメルセデスのマシンの方が長い時間吊り上げられていた。だがメルセデスのフロアに関心があった人はいなかったと思う。我々のマシンには多くの人たちが関心を持ったがね」
「フロアだけではない。それはフロントウイングとリヤウイングと連動しなければならない。それらすべてを組み合わせることが重要だ。それは単にフロアだけよりもはるかに複雑なことだ」
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