3被弾、10失点の大乱調 今永昇太はなぜ滅多打ちにされたのか 気になる球速低下の背景「自分の工夫をまたするべき」
メッツ戦でとことん打ち込まれてしまった今永。(C)Getty Images
厳しいマウンドとなった。
現地時間6月21日、カブスの今永昇太は本拠地でのメッツ戦に先発登板。今季初の3被弾を含む被安打11と打ち込まれ、3回0/3を10失点。いずれも渡米後ワーストの結果で2敗目を喫した。
【動画】今永メジャーワースト、痛恨の3本目となる本塁打を許し、思わず首をふる
初回に無死一、二塁のピンチを招いたところでメジャー通算323本のJD・マルティネスに3ラン本塁打を打たれた今永。直後の3人を仕留め立ち直ったかと思われたが、2回にはフランシスコ・アルバレスにも直球をバックスクリーン左に運ばれると、さらに2回一死から、2番のブランドン・ニモにも直球を捉えられ、この日、3本目となる左中間への2ランを浴びた。
何よりもこの日は球のキレがなかった。4シームの平均球速は今季91.8マイル(約148キロ)だったが、この日は90.1マイル(約145キロ)。そのほか、カットボール、スイーパー、スプリット、カーブなど軸となる変化球も1キロ以上球速が低下していた。
試合後に地元スポーツ専門局『Marquee Sports Network』などの取材に応じた今永は、「前回も序盤はちょっとストレートの球速を落として、前回の最後の7回に93マイル(約150キロ)とか、最初は落としめで徐々に上げていくというプランニングだった。今回もまた同じように入っていって、今回は自分がエンジンをかける前にというか、その前に打たれてしまった」と説明。球速低下の影響については「対策されたときに次はこうしなければならない。自分の工夫をまたするべきだと思います」と語り、前を向いた。
防御率も1.89から2.96まで悪化した今永だが、指揮官からの信頼は微塵も揺らいでいない。カブスのクレイグ・カウンセル監督は、試合後の会見で「我々はいくつかのミスを犯した。ただ、どの投手でも打たれることはある。ショウタはよくやっている」と慮った。
「まず、彼らはメジャーリーグのバッターだ。だから、前回に抑えられたピッチャーも打ち負かすだろうし、相手のいい球を打つこともあるだろう。それが彼らの仕事なんだ。ショウタにひとつ言うとすれば、時々ストライクゾーンの甘いコースに速球が入ってしまうことだね」
文字通り滅多打ちにされてしまった。この苦い経験を今永がどう活かすのかは興味深いところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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