なぜ打てない…!? 今永昇太、打者を狂わせる“魔球”「エグい」「絶妙すぎ」 手玉にとった頭脳的“奪三振シーン”「これは哲学者」

2025年4月25日(金)22時0分 ABEMA TIMES

【MLB】カブス11−10ドジャース(4月22日・日本時間4月23日)         

【映像】今永の魔球で打者の調子が狂い出す

4月22日(日本時間4月23日)に行われたシカゴ・カブス対ロサンゼルス・ドジャースの一戦で、カブス・今永昇太が、左の強打者たちから三振を奪った“頭脳的&幻惑投球”が話題となっている。

0-0の同点で迎えた1回表・ドジャースの攻撃、1死一、二塁の場面で打席に立った4番のフレディ・フリーマンに対して今永は、初球、外角低めのボールゾーンへと130km/hのスライダーを投げ込むと、続く2球目はそれよりやや内側、外角低めいっぱいのところへと投じた128km/hのスライダーで見逃しを誘ってカウント1-1に。すると、続く3球目に投じたのは、一転、内角いっぱいのところへと投じた147km/hの速球。これをフリーマンは打ちに行ってファウルとなると、4球目はそれよりも真ん中寄りの、“さらに打ちごろ”に見える147km/hの速球。フリーマンはこのボールも打ちにいくこととなったが、こちらもあえなくファウルに。この時点で既に半分くらいは今永が勝ったようなものだ。2連続ファウルとなった“内の速い球”が印象強くづけられた状態のフリーマンは、続く5球目、真ん中やや外寄り、低めいっぱいのところへと入る130km/hのスライダー。この1球で高低・内外・緩急のギャップを一度にぶつけられることとなったフリーマンは、完全に惑わされる形でスイングで空振り三振となった。

この日の今永は、自分の強みを最大限に発揮するためのこうした“頭脳派投球”を見せることとなったが、とりわけそれが“効いた”のは、フリーマンをはじめとする左の強打者。たとえば5-4、カブス1点のリードで迎えた4回表、無死一、二塁の場面で打席に立ったマックス・マンシーも、今永の投球に翻弄されている。
この打席でマンシーは、初球、真ん中高めいっぱい、2球目、内角高めと、今永が続けた128km/hのスライダーを2つ見送り、カウント0-2と追い込まれると、3球目、外角低めのボールゾーンへと投じた136km/hのシンカー、4球目、外寄り高めのボールゾーンへと投じた147km/hの速球と、“大きく外したボール球”を2球見送ってカウント2-2に。しかし、打ち気が高まる中で迎えた勝負の5球目は、真ん中低めのボールゾーンへと沈む134km/hのスプリット。これをマンシーは“マン振り”で打ちに行くも、高めに外した速球を見た直後とあって、球速差・高低差に惑わされる形でボールを捉え切れず、空振り三振となった。
このように、“頭脳的投球”で一発のある左の強打者を手玉にとる投球を見せた今永に、ネット上では「これは哲学者」「エグい」「絶妙すぎる」「抑えられる確信があるからこその投球」「打者の打ち気を高めてからの肩透かし」「弱点を武器に変える姿勢がスゴい」「抜群の制球力あっての幻惑」「球数増えても無駄な四球を与えない制球力よ」といった様々な反響が巻き起こることに。
今永といえば、MLB投手の平均である2283rpmを大きく上回る2678もの高回転が特徴の“キレて伸びもある速球”を、低いリリースポイントから投じることでの“幻惑”をベースに、時折腕の位置を変えるなど、様々な“幻惑バリエーション”を駆使することで、昨季もいきなり15勝を挙げる活躍を見せたが、それに加え、今季は前述の“配球の妙”を駆使した幻惑シーンも目立つことに。そんな“幻惑の達人”であり、“頭脳的投球のスペシャリスト”ともいえる今永が、今後どのような形で強打者と対峙し、三振の山を築くこととなるのか、我々もじっくりと注目したいところだ。 (ABEMA『SPORTSチャンネル』)

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