「同業者とは本当の友達になれない」哲学者が指摘する理由に納得感しかない

2025年5月19日(月)7時30分 ダイヤモンドオンライン

「同業者とは本当の友達になれない」哲学者が指摘する理由に納得感しかない

写真はイメージです Photo:PIXTA

仕事のミスをしたら上司から人格まで非難された——。そんな経験がある人は、もしかしたら上司に妬まれているのかも。哲学者の著者が、仕事で生まれる嫉妬心の正体について解説する。※本稿は、岸見一郎『妬まずに生きる』(祥伝社)の一部を抜粋・編集したものです。

ライバルに嫉妬をして相手の価値を貶める人

 自分に向けられている、あるいは自分に向けられるべき愛が他の人に向けられていることを知った人が、自分のライバルの価値を貶めるように、自分が持っていないものを持っていたり、自分ができないことを成し遂げたライバルを妬む人が、ライバルの価値を貶めようとすることがあります。ライバルが成し遂げた仕事の一部を論って、間違いでもあろうものなら、仕事全体の価値を貶めるのです。

 有能な部下に嫉妬する上司がいます。上司は自分の優位が脅かされ、自分が無能であることを部下に見透かされるのではないかと恐れます。そこで、部下が失敗した時に叱責(しっせき)します。部下の失敗を叱責することに意味はありません。ただ教えればいいだけなのに、感情的に叱責することにはわけがあります。部下の価値を貶めることで、相対的に自分の価値を高めなければならないからです。

 今し方した失敗について叱るのならまだしも(それがいいといっているのではありませんが)、いつも何をやらせても失敗するというようなことをいって叱るのはパワハラでしかありません。


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