ぱどっく裏話:3連戦のモーターホーム設営作業は大仕事。マクラーレンは徹夜で作業完遂
ちょっと毒舌なF1ジャーナリストがお届けするF1の裏話。今回はフランス、オールトリア、イギリスGPの3連戦分です。
——————————–
F1は史上初のトリプルヘッダーを何とかやり遂げた。そのあまりの目まぐるしさのおかげで、私はいまだに曜日の感覚が取り戻せない。
3週連続でグランプリを開幕するハメに陥ったのは、イギリスGPの翌週の日曜日に、FIFAワールドカップの決勝戦が組まれていたからにほかならない。そして、この過酷な3週間の間には、いくつもの『残酷物語』があった。
始まりは、ル・キャステレで復活したフランスGPだった。過去にポール・リカールを訪れたことがある人にたずねれば(状況は今でも同じだが)、誰もがサーキットへのアクセス道路の狭さを教えてくれるだろう。そのタイトさたるや、バーニー・エクレストンの財布の口にも例えられるほどだ。もっとも、バーニーの財布がタイトなのは出る方だけで、入ってくる方にはきわめて寛容であるのに対し、ポール・リカールの場合は双方向ともにありえないほど狭い。
フランスGPのスタート時刻が、いつもより1時間遅い現地時間の16時10分とされたのも、ワールドカップのイングランド戦とのバッティングを避けるためで、結果としてレースのフィニッシュ時刻も通常より遅くなった。一部のチームは、レース終了後にモーターホームをバラし、南フランスを脱出してオーストリアまで所定の時間内に運ぶのは、まず不可能と最初から見切りをつけていた。レッドブルとウイリアムズが、レッドブル・リンクにいつもと違うモーターホームを持ち込んだ理由はそこにある。
おそらくマクラーレンは、彼らと同じようにすればよかったと後悔したに違いない。マクラーレンの『ブランドセンター』(いかにも彼らの好きそうな、大仰でキャッチーな名前だ……)は、パドックのモーターホームの中でも最も規模が大きく、組み立ても面倒なもののひとつだ。しかも、ただでさえ余裕のないオーストリアへの移動の途中で、トランスポーターの1台が故障して別のトラックと入れ替える必要が生じたという。その結果、設営チームはレースの週末が始まる木曜日までに準備を整えるべく、到着後は夜を徹して必死で働かなければならなかった。
だが、彼らを気の毒に思う者は、ほとんどいなかった。チームスタッフが続々とオーストリア入りする頃には、ワールドカップ熱がいよいよ高まり始め、誰もが気もそぞろだったからだ。ドライバー同士のライバル意識はあまり見られなかったものの、様々な国籍の人間が集まるメディアセンターでは毎朝、やけに上機嫌だったり、逆に落ち込んでいたりするジャーナリストたちが目についた。
続きはF1速報WEBで掲載中
■F1よりも4年に一度のサッカー
一番の問題は、F1とサッカーが同時進行になる期間が、予想よりも長びいたことだ。イングランドの試合は、オーストリアとシルバーストンの間の火曜日に行われた。このため、パドックの住人たちの大半は、イングランドがワールドカップで初めてPK戦を制した場面をイギリスで見ることになった……。
■ハミルトンが提供したホットな話題
バーニーは、いつでも新聞のスポーツ面に読者の興味を引くF1ネタを提供できた。そうした彼のテクニックの少なくとも一部は、現在のパドックの住人にも受け継がれている……。
「マクラーレン」をもっと詳しく
「マクラーレン」のニュース
-
平川亮が驚いたF1マシンの速さとブレーキ。マクラーレンでのテストにはWECやSFの経験が活きる部分も4月27日17時56分
-
「カッコイイの相乗効果」元キンプリ・岩橋玄樹、マクラーレンとのツーショットに反響! 「震える」4月26日12時45分
-
インディカー初参戦のテオ・プルシェールが次戦も続投へ。「彼の戦い方に感銘を受けた」とチーム代表4月24日21時26分
-
FIA F2バルセロナ・インシーズンテストがスタート。初日はマクラーレン育成ボルトレートが最速4月24日10時13分
-
2位に驚くノリス「フェラーリから35秒遅れると予想していた。賭けに負けてうれしい!」マクラーレン/F1中国GP4月22日9時12分
-
2024年F1第5戦中国GP予選トップ10ドライバーコメント(2)4月21日12時12分
-
ノリスが劇的展開でスプリント予選トップに。FIA、最速タイムを抹消も、後に復活させる/F1中国GP4月19日21時5分
-
【タイム結果】2024年F1第5戦中国GPスプリント予選4月19日17時26分
-
SFドライバーのテオ・プルシェールがインディカー参戦決定。第2戦ロングビーチでマクラーレンから代役出走へ4月19日0時30分
-
「中国GPは厳しい週末になる」とマクラーレンF1代表。マシンとコースの相性に懸念を示す4月18日7時15分
スポーツニュースランキング
-
1決勝日本戦前に…ウズベキスタン代表2選手が離脱!五輪出場決定で目標達成 FOOTBALL TRIBE
-
2チャンカレが金沢と契約終了「信頼関係に疑問」新スタ名称は無関係と強調も… FOOTBALL TRIBE
-
3桃田賢斗、出番なく日本代表活動終了 バド男子日本は1勝3敗でマレーシアに敗れ準々決勝敗退 【トマス杯】 TBS NEWS DIG
-
4防御率「1.64」の驚愕! 山本由伸が直近6試合で“無双状態”に「自分のピッチングができるようになっている」と実感するポイントとは ココカラネクスト
-
5おい!アイツやってんぞ! 一体、何が起こった…!? ドジャースのベンチ全員総出で猛烈クレームを入れる瞬間 ファン騒然「すげえ圧だなw」「怖すぎるだろ」 ABEMA TIMES