「イノウエ戦は夢物語のままだ」小国以載と負傷ドローのカシメロに母国メディアも嘆き「日本人も失望させた」
井上との対戦を口にし続けているカシメロ。そんな彼の日本デビューの内容は国内メディアも失望させるものとなった。(C)Getty Images
去る10月12日、東京・有明アリーナで、元IBF世界スーパーバンタム級王者の小国以載(角海老宝石)と元世界3階級制覇王者のジョンリエル・カシメロ(フィリピン)がノンタイトル戦で対戦。試合はまさかの引き分け決着となった。
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カシメロにとっては、今年5月のフィリップス・ンギーチュバ(ナミビア)戦以来となるリングは、予期せぬ形での決着を見た。4回27秒に偶然のバッティングにより小国が頭部を負傷。出血が止まらなかったために試合続行不可能と判断された。
以前から対戦要求をしてきたWBC、WBO世界スーパーバンタム級王者・井上尚弥(大橋)も君臨するタイトル戦線に挑む意思を示していたカシメロ。それだけに今回の試合結果、そして低調なパフォーマンスは消化不良の感が否めない。
無論、国内メディアでも34歳の元世界3階級王者に対する厳しい声が飛んでいる。フィリピンのボクシング専門サイト『Phil Boxing』は「イノウエとの試合は夢物語のまま」と銘打った記事を掲載。「日本の怪物ナオヤ・イノウエとの対決はカシメロにとって長年の夢だ。しかし、日本でのデビュー戦後に夢のまま終わる可能性が高まった」と指摘し、小國戦の内容を辛辣に批判している。
「この結果は、カシメロ陣営だけでなく、彼の日本での鮮烈なデビューを期待していた日本人プロモーターたちも失望させるものとなった。彼らは日本のリングで爆発的なデビューを飾れば、日本のアイドルであるナオヤ・イノウエとの試合が実現すると期待していた。もちろんカシメロは、残忍なKO勝利を宣言してもいたフィリピンのボクシング・ファンの信頼も失った」
試合後に「イノウエとやりたい」と口にしたカシメロ。34歳という年齢を考えてもキャリアはそう長くはないが、彼はいかに現実と向き合い、己の“夢”の対戦を実現させるのか。少なくとも現時点では、今年12月にマーロン・タパレスとのスーパーバンタム級4団体統一戦の開催が有力視される井上は、はるか先にいる。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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