ラリー1は来季からノンハイブリッド・軽量マシンに。二転三転の廃止論が終結、2027年に新規則導入へ
11月15日、FIA国際自動車連盟は、WRC世界ラリー選手権の2025年ラリー1マシンは、既存のプラグインハイブリッドユニットを使用しないことを発表した。
この決定は、WRC委員会がメンバーの支持を得て提案し、15日(金)に終了した電子投票の結果をもとに、FIA世界モータースポーツ評議会によって技術規則の変更が承認されたことによるものだ。
これまで、使用することに伴う費用などを理由に廃止と継続が議論され続けてきたラリー1マシンのハイブリッドユニット。今回の承認で正式に、来季のラリー1マシンがノン・ハイブリッド仕様となり、さらに一部調整が施されることが決まった。
目標とされた要点についてFIAは、ハイブリッド技術の使用を停止することでチームとメーカーは全体的な支出を削減することと、WRCのトップカテゴリーにステップアップするドライバーにとってラリー2からの移行がより容易になる、という2点を説明している。
そして、ノン・ハイブリッドしようとなることで減少されるパワーについては、車両最低重量を1260キログラムから1180キログラムに引き下げ、さらに吸気エアリストリクターのサイズを36mmから35mmに縮小することで、同等のパワーウエイトレシオを維持することで対応するという。
実際、今回の決定には2024年WRCの第7戦ラリー・ポーランドでマルティン・セスクが見せた走りも判断材料のひとつとなっており、ノン・ハイブリッドのフォード・プーマ・ラリー1が約100キログラム相当のバラストを搭載しながらも好走を見せたことは後押しとなっているようだ。
100%の持続可能燃料を使用するラリー1マシンは、来季よりさらに軽量でノン・ハイブリッドのマシンに生まれ変わる。そして、2027年には新たな技術規則が導入される予定だ。その細かな内容は未定だが、現在3つのマニュファクチャラーのみが参戦している最高峰クラスへのエントリーを増やすことをターゲットとしたものになると見られている。
FIAのモハメド・ビン・スライエム会長は、「私にとってとても大切なこのスポーツの、豊かな伝統とユニークな魅力は計り知れないほど貴重だ。私たちはその未来を守ることに全力を尽くす」と今回の変更に際したコメントを発表した。
「今回の決定は、チャンピオンシップの関係者が進化するエネルギー環境に適応していくだけでなく、コストを抑えるためにも重要なものだ」
「これからは持続可能な燃料の使用に焦点を当てながら、マシンの技術範囲を簡素化することで、WRCがファンを魅了し続け、競技者にとっても達成可能な目標を追っていけるよう努めていく」
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