史上初の外国人監督に なでしこ新指揮官の評価点、契約、人物像などを佐々木委員長が説明
サッカーキング2024年12月12日(木)20時7分
なでしこジャパンの新監督に就任するニルス・ニールセン氏 [写真提供]=JFA
日本サッカー協会(JFA)は12日、なでしこジャパン(日本女子代表)の新監督にデンマーク人のニルス・ニールセン氏が就任したことを発表した。なでしこジャパンでは初の外国人監督となる。
デンマーク各クラブ男子世代別チーム、デンマーク男子世代別代表監督などを歴任。2013年から17年はデンマーク女子代表を率いてユーロで準優勝、18年にはU-20中国女子代表のアシスタントコーチを務めた経験もある。18年から22年まではスイス女子代表を率い、ワールドカップ出場権を獲得している。その後、2023年、24年はマンチェスター・シティ女子テクニカルダイレクターを歴任していた。
就任決定に際し、JFAの佐々木則夫女子委員長は、起用の理由などを説明。複数の候補からミーティング・面談を繰り返して人選を絞り、最終的に先週、ニールセン氏の監督就任を正式に決めたとのことだ。
佐々木委員長は「パリオリンピックの分析もしている中、彼とも意見が合いました。もっと“なでしこ”らしいことをやると言うことは強調してくれました。的確な改善点やいい部分を挙げてくれています。(これまで指揮した)デンマークやスイスでも、しっかりとつないでボールを動かすサッカーをやっています。戦術的な要素も問題ないというところにいたりました」と、かねてから佐々木委員長が新監督の条件としていた、ボールを保持しながら試合を支配して戦うという理想の形を実現できる人材であるとした。
佐々木委員長がなでしこジャパン、ニールセン監督がデンマークを率いていた2013~15年のアルガルヴェカップでは直接対戦経験があり、佐々木委員長は「2013、14年は勝ちましたが、15年は負けました。徐々に成長したチームを作っていたこともあり、大会後に『強くなったね』などという話もしました」と振り返っている。
性格面においても、「対話するにあたっても非常に滑らかで質が高いです」と、物腰の柔らかさや的確性があるとし、「包容力のある話し方もする」と称している。
契約の詳細はこれから詰めていくとのことで、「EAFF E-1サッカー選手権2025もあったりします。成果やお互いにやってみてどうかもある。お互いのリスク管理もしている状況です」と契約期間の明言は避けた。
スタッフの人選については、コーチングスタッフに日本人コーチが入ることも了承しており、「日本のスタッフもそろえてほしいとおっしゃっていましたし、ニルスチーム、スタッフに日本人もミックスして、いい雰囲気でできることを期待しています」と、原則は日本人スタッフが入った上で、ニールセン監督側が希望するスタッフも若干名入るようだ。
一方で、ニールセン監督は2022年、スイス女子代表としてワールドカップ予選を戦う最中に年内での契約満了に伴う退任を発表。その後、予選はしっかりと勝ち抜き、出場権獲得までは導いた。退任としては「家庭の事情」を挙げ、家族との時間を大切にするタイミングが来たと当時は説明していたが、佐々木委員長もそれを確認しており、「コロナ禍でなかなか家族と会えない状況、幼い子どもが2人いたこともあって、ワールドカップに出場しなかった経緯がありました。彼の人格の良さの判断で、協会との関係が悪くなったわけではなかった」とコメント。
また、「そこは我々も懸念のポイントだったので、話をしっかりとしました」として、子どもが幼い中で家を空けるストレスが当時はあったものの、子どもの成長含めてクリアになったことを確認。監督の拠点としては基本は居住するヨーロッパになるとし、「(スタッフ間などの)共有でやってもらいつつ、逆に今はヨーロッパの視察も重要になってきているので、すごく利点があることを踏まえて、向こうで生活しながら視察をする、こちらで活動をすることになります。そこは問題ないというサイクルに女子サッカーもなってきたと思っています」とヨーロッパ、アメリカでプレーする日本人選手が増えた現況に合わせて強化を進めていく方針であるとした。
デンマーク各クラブ男子世代別チーム、デンマーク男子世代別代表監督などを歴任。2013年から17年はデンマーク女子代表を率いてユーロで準優勝、18年にはU-20中国女子代表のアシスタントコーチを務めた経験もある。18年から22年まではスイス女子代表を率い、ワールドカップ出場権を獲得している。その後、2023年、24年はマンチェスター・シティ女子テクニカルダイレクターを歴任していた。
就任決定に際し、JFAの佐々木則夫女子委員長は、起用の理由などを説明。複数の候補からミーティング・面談を繰り返して人選を絞り、最終的に先週、ニールセン氏の監督就任を正式に決めたとのことだ。
佐々木委員長は「パリオリンピックの分析もしている中、彼とも意見が合いました。もっと“なでしこ”らしいことをやると言うことは強調してくれました。的確な改善点やいい部分を挙げてくれています。(これまで指揮した)デンマークやスイスでも、しっかりとつないでボールを動かすサッカーをやっています。戦術的な要素も問題ないというところにいたりました」と、かねてから佐々木委員長が新監督の条件としていた、ボールを保持しながら試合を支配して戦うという理想の形を実現できる人材であるとした。
佐々木委員長がなでしこジャパン、ニールセン監督がデンマークを率いていた2013~15年のアルガルヴェカップでは直接対戦経験があり、佐々木委員長は「2013、14年は勝ちましたが、15年は負けました。徐々に成長したチームを作っていたこともあり、大会後に『強くなったね』などという話もしました」と振り返っている。
性格面においても、「対話するにあたっても非常に滑らかで質が高いです」と、物腰の柔らかさや的確性があるとし、「包容力のある話し方もする」と称している。
契約の詳細はこれから詰めていくとのことで、「EAFF E-1サッカー選手権2025もあったりします。成果やお互いにやってみてどうかもある。お互いのリスク管理もしている状況です」と契約期間の明言は避けた。
スタッフの人選については、コーチングスタッフに日本人コーチが入ることも了承しており、「日本のスタッフもそろえてほしいとおっしゃっていましたし、ニルスチーム、スタッフに日本人もミックスして、いい雰囲気でできることを期待しています」と、原則は日本人スタッフが入った上で、ニールセン監督側が希望するスタッフも若干名入るようだ。
一方で、ニールセン監督は2022年、スイス女子代表としてワールドカップ予選を戦う最中に年内での契約満了に伴う退任を発表。その後、予選はしっかりと勝ち抜き、出場権獲得までは導いた。退任としては「家庭の事情」を挙げ、家族との時間を大切にするタイミングが来たと当時は説明していたが、佐々木委員長もそれを確認しており、「コロナ禍でなかなか家族と会えない状況、幼い子どもが2人いたこともあって、ワールドカップに出場しなかった経緯がありました。彼の人格の良さの判断で、協会との関係が悪くなったわけではなかった」とコメント。
また、「そこは我々も懸念のポイントだったので、話をしっかりとしました」として、子どもが幼い中で家を空けるストレスが当時はあったものの、子どもの成長含めてクリアになったことを確認。監督の拠点としては基本は居住するヨーロッパになるとし、「(スタッフ間などの)共有でやってもらいつつ、逆に今はヨーロッパの視察も重要になってきているので、すごく利点があることを踏まえて、向こうで生活しながら視察をする、こちらで活動をすることになります。そこは問題ないというサイクルに女子サッカーもなってきたと思っています」とヨーロッパ、アメリカでプレーする日本人選手が増えた現況に合わせて強化を進めていく方針であるとした。
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