「もう遠慮している場合じゃない」巨人・原監督が坂本、丸超えを厳命した「選手の名前」【2022回顧録】
(C)Getty Images
2022年にスポーツ界で起こった印象的な出来事を『CoCoKARAnext』のヒット記事で振り返るこの企画。今回は、Bクラスに沈んだ巨人・原監督の発言だ。来季の復活に向けて動く同監督は、徳光和夫氏の取材に応じ、危機感・期待感を包み隠さず語った。記事初掲載:2022年11月12日
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今季4位と5年ぶりのBクラスに沈んだ巨人・原辰徳監督が精力的に動いている。
宮崎の秋季キャンプでは期待の若手、秋広優人に歌を歌いながらの打撃「アカペラ打撃」を推奨、ブルペンでは課題の投手陣に実技指導を行うなど、活発に動いている。
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背景にあるのはチームへの危機感だ。今季はリーグワーストの防御率、打率と投打ともに課題が山積みとあって、監督自らが前面に立って動かざるをえないというのだ。
そんな指揮官の「本音」が漏れたのは、大の巨人党で知られるキャスターの徳光和夫氏のYouTubebチャンネル「徳光和夫の人生ジャイアンツ 日テレジータス公式」に出演したときのワンシーンにもあった。11月11日までに更新された動画内で原監督は、4位に終わった2022シーズンの敗因を振り返ると共に、伸び悩む若手、中堅陣に対して「勇人(坂本)、丸を抜くような選手が出てこないとチーム力は上がらない」とキッパリ。続けて「もう遠慮している場合じゃない」と尻を叩いた。
キャプテン・坂本も今季は開幕前を含めると3度の故障離脱と不本意なシーズンとなった。レギュラー定着後、最少となる83試合出場でV逸の要因にもなった。「優勝請負人」として広島から移籍した丸佳浩にしても来季は34歳シーズンを迎える。この不動のレギュラー2人を追い抜かすようなイキのある選手が出てこないことにはチーム浮上もないと見ている。
さらに動画内ではその対象となる選手に関しても言及。「55番」の継承者、秋広に関して「試合で練習のような打撃ができるか」、ポスト坂本の最右翼と期待されている中山礼都に「打撃を強化する必要がある」、ヤクルトからトレードで移籍しながら伸び悩んでいる廣岡大志には「モノ(素質)はある」、北村拓己に対しては「もう少し体にキレが出たら。持っている器用さ、技術はある」と具体的なポイントをあげながら、成長を促した。
チームでは坂本、丸、中田、菅野らの主力がいずれも30台半ばにさしかかり、世代交代は喫緊の課題とされている。目指すV奪回に向けて、時計の針を進めることができるか。若手の奮起に期待したいところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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