ペットに有害な「オレンジ色の塊」が漂着! その正体とは?
海辺には奇妙な生物や変わったものが漂着するが、昨年末にイギリスの海岸にこれまで報告されたことのない謎の「オレンジ色の物体」が漂着。近寄った犬の毛皮が明るいオレンジ色に染まってしまった(?)という驚きの事件が起こった。
地元メディアの「LiverpoolEcho」によれば、問題の事件は昨年末の12月26日、ウェールズのTreardurr Bay近くにあるポースイポスト・ビーチで発見されたという。その日、イアン・カーマイケルさんが愛犬と浜辺に散歩に出た所、オレンジ色の奇妙な物体が漂着しているのを発見した。
イアンさんはSNS上で「これが何なのかはわからなかった。でも犬はまっすぐに走っていって、自分の体をこの物体にこすりつけて、毛皮を鮮やかなオレンジ色にしてしまったんだ! 犬の散歩をしている人は気をつけて!」と注意を喚起。その後、大晦日にかけて複数の地域で同様のオレンジ色の塊が漂着している様子が発見され、SNS上に投稿された。
果たして、このオレンジ色のスライムのような奇妙な漂着物の正体は何だったのか。専門家によれば、この物体はパーム油の塊である可能性が高いという。アングルシー動物園の園長であるフランキー・ホーボ氏は現地でこの塊を調査し、次のように語っている。
「これはパーム油の塊と思われます。パーム油は有用な洗浄剤であるため、大型船は海上で燃料タンクを清掃するために使用されます。その結果、船がバラストタンクを洗い流すことによってこの塊が発生するのです。塊は海流に乗って海岸に打ち上げられるので、今後1週間ほどは北ウェールズの海岸沿いのどこにでも大量に漂着する可能性があります。信じられないことかもしれませんが、少なくとも陸から12マイル沖であれば、世界中のどこの船でもパーム油を海に捨てることは合法となっています」(ホーボ氏)
そして、動物にとって有害な物質であるため、犬を初めとするペットをこの物質に近づけないよう、注意を促している。
参考:「Daily Star」ほか
【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS(アトラス)」からの提供です】
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