筋トレやダイエット中にオススメ! モモ肉より旨い「ムネ肉からあげ」が味わえる東京のからあげ名店3選
モモ肉より旨いムネ肉からあげをご紹介 | 食楽web
鶏のからあげで人気の部位と言えば、圧倒的にモモ肉ですが、「ムネ肉にこそ注目すべし」と、からあげマニアは口を揃えます。日本唐揚協会認定カラアゲニストとして、長年にわたり“から活”(からあげ探索活動)に明け暮れるライター・松本壮平氏もその一人。「ムネ肉からあげの美味しい店にハズレなし」とまで言い切ります。
「ムネ肉は淡白でパサつきやすく、モモ肉と同じように調理しても美味しくなりません。肉質を理解し、手間ひまをかけて調理してこそ旨いムネ肉からあげができる。そしてそんなお店は、モモ肉を含め他の部位のからあげも間違いなく旨いんです」と松本氏。
昨今は、食べればモモ肉かと思ってしまうほどジューシーなムネ肉からあげを出す店も多くなり、むしろムネ肉からあげが名物になっているお店もあるとのこと。そこで今回は、筋トレやダイエット中の人にも注目の、ムネ肉からあげが美味しいお店を3軒、厳選してご紹介します。
朝〆若鶏のムネ肉を使った鶏料理専門店のからあげ|鳥樹(旗の台)
絶品すぎるムネ肉からあげを冷酒とともに
朝〆の若鶏を毎朝仕入れ、オーダーが入ってから捌く、素材にも調理法にもこだわる鶏料理専門店が旗の台にある『鳥樹』です。常連さんにも大人気の「唐揚げ」(740円)、使用する部位はムネ肉のみ! カウンター席でオーダーすると、なんとご主人が目の前で鶏を捌き始めます。一度も冷凍されていない鶏肉だそうで、当然、旨みもしっかりと閉じ込められているのです。
骨が付いた部分を豪快に切り分け、酒、醤油、おろしショウガの漬けダレに7分ほど漬けこみ、薄力粉や片栗粉などをブレンドした衣をつけたら、いよいよサラダ油で揚げていきます。
新鮮さにこだわり、オーダーが入ってから捌いていきます
そうして供されるからあげは、予想よりかなり大ぶり。口にすると、衣はサックリ。口の中でポロポロと崩れて肉と一体化します。そして肉の柔らかさが尋常ではありません。ホントにムネ肉? と思ってしまうほどにジューシーでふわっとした歯ざわり。そこにサクサクした衣がランダムに混じり合ってきて、サクッ&フワッ! という食感が、肉汁と一緒にこれまた縦横無尽に迫ってきます。
お店は旗の台駅東口から徒歩1分圏内
最初、漬けダレの漬け込み時間が短いのでは? という気もしましたが、まったくそんなことはありませんでした。適度な漬け込み時間のおかげで肉の旨みが十二分に残っており、醤油ダレの味がそれをまったく邪魔しない上品な仕上がりに。キリッと冷えた日本酒とも相性バツグン。ついつい飲み過ぎてしまいました。
鶏肉の新鮮さを売りにしたこちらは、鶏のお刺身や串焼きも絶品。鶏肉好きの呑ん兵衛さんにはたまらないお店です。
●SHOP INFO
店名:鳥樹 東口店
住:東京都品川区旗の台2-9-22
元寿司職人の店主が揚げるほっくり&優しいムネ肉からあげ|一番唐揚げ(池袋)
肉汁がたっぷり出てくる嬉しいムネ肉からあげです。
JR池袋駅近くにある『一番唐揚げ』は、元寿司職人が営むお店。こちらのおすすめはムネ肉のからあげです。モモ肉のからあげを出すお店が多い中、こちらは開店当初はムネ肉からあげのみだったそう。いただいたのは「旨塩唐揚げ定食」(880円)。
JR池袋駅東口から徒歩10分ほどの場所にあります[食楽web]
1個60gはあろうかという大きなからあげです。グルテンフリーの片栗粉を使用しているそうで、薄めのフワッとした食感の衣が、すぐに肉と一体になってくれます。一番驚いたのは、とにかく肉がやわらかいこと。聞けば、肉を漬けダレに数日間、揚げる直前までしっかり漬け込んでいるそうで、味もしっかり、肉質も柔らかく仕上がるとのこと。
ムネ肉でここまでみずみずしいものにはなかなか遭遇できません。パサパサ感もなく、スジッぽさもなく、ほっくりとした優しい食感。さらに肉汁もたっぷり。あっさりめの味付けなので肉本来の旨みがグイグイ迫ってきます。
「極もも唐揚げ定食」1200円。ニンニク醤油の風味が白飯を誘います
もちろん、モモ肉のからあげもちゃんとあります。それが「極もも唐揚げ定食」。これまたジャンボサイズからあげが登場。衣は2種類の粉をブレンドしたものだそうで、ムネ肉のものとは異なりザクッとした歯ざわり。
ランチタイムは界隈のビジネスマンや学生に人気のお店ですが、夜はからあげでお酒を楽しむ人が集まるそうです。ヘルシーで極上のムネ肉からあげを食べてみたいという人は、ぜひ訪れてみてください。
●SHOP INFO
店名:一番唐揚げ
住:東京都豊島区東池袋3-11-9 三島ビル 1F
TEL:03-6709-2939
営:ランチ:11:30〜15:00
ディナー:16:30〜24:00(L.O23:45)
休:不定休
塩水だけで味付けした白いムネ肉からあげが絶品!|やきとり宮川 四ツ谷店(四谷)
名物の「白い唐揚げ」(980円)。左がムネ肉。やわらか&ジューシーでモモ肉かと思ってしまうほど!
JR四ツ谷駅から徒歩ですぐの『やきとり宮川 四ツ谷店』。昭和24年に鶏肉専門の卸問屋としてスタートした老舗です。こちらで人気なのが「白い唐揚げ」。
オーダーしたのはムネ肉とモモ肉の合盛りです。その名の通り、確かに白い! そして美しい! 店内の照明に照らされてキラキラ輝いています。さっそくムネ肉をひと口食べてビックリ。これは本当にムネ肉か? と勘違いしてしまうほどの柔らかさとジューシーさ。肉汁もじわじわと出てきます。モモ肉と食べ比べても「どっちがモモ肉だっけ?」と一瞬わからなくなってしまう感じです。
白く美しい「白い唐揚げ」。もうアートとしか言いようがありません
味付けは雪塩を使った塩水に1時間ほど漬けるだけと至ってシンプル。鶏肉の旨みが十分すぎるほどあるので、余計な味付けは必要ないんですね。塩だけでここまで美味しくできるとは、もう脱帽&感服です。
場所はJR四ツ谷駅からすぐ。落ち着いたたたずまいが印象的です
揚げ油は毎日交換して新鮮なものを使用しているため、色も白く美しい。もはや“からあげのアート”と言っても過言ではありません。鶏肉感を完璧なまでに引き出した最高級のからあげです。みなさんもぜひ食べてみてください。
●SHOP INFO
店名:やきとり宮川 四ツ谷店
住:東京都千代田区六番町15-2 四ツ谷鳳翔ビル1F
●著者プロフィール
松本壮平
ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。
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