実際、昔と比べて日本はどれぐらい「暑く」なっているのか。データをみたらやばかった。
画像はイメージ
とにかく暑い日々が続いている。昔と比べて夏が暑くなった気がするのだが、実際にはどうなのか? 気象庁のデータなどを元に調べてみた。(文・ふじいりょう)
実際暑い!
気象庁のデータをもとに編集部が作成
気象庁によると、日本は昔に比べて明らかに暑くなっている(図参照)。日本の気温は100年あたり1.28℃の割合で上昇しているという。
真夏日・猛暑日・熱帯夜も、いずれも増えている。
1910〜1939年と、1991年〜2021年の平均日数を比べると
真夏日は約35日→約41日、
猛暑日は約0.8日→約2.5日、
熱帯夜は約9日→約23日、
に増えていた。
しかも、ここまでの数字は、都市化の影響を比較的受けていない場所で調査したもの。都市部は「ヒートアイランド現象」の影響で、もっと暑くなっている。
例えば、東京では100年あたりの平均気温が、2.6℃の割合で上昇。
1910〜1939年と、1991年〜2021年の平均日数を比べると、
真夏日は40日→53日、
猛暑日は0.5日→5.3日、
熱帯夜は3.8日→30日、
と大きく増えていた。
猛暑日と熱帯夜の変化をグラフにしてみると、ここ最近、大きく増加していることがわかる。(図1)
地方出身 → いまは都会だとなおさら暑く感じそう。
温室効果ガスの増加が主因とされる世界規模の温暖化、それに都市部のヒートアイランド現象が加わって、日本は実際に暑くなっている。特に、地方で自然に囲まれて育った人が都市部に出てくると、「昔より暑くなった」と感じるだろう。
最近はテレワークの推進などもあり、「涼しい場所で働く」という選択肢が以前よりも現実的になってきている。
たとえば、最近話題の千葉県勝浦市は「100年猛暑日知らずの街」として、観測史上1度も猛暑日を記録したことがないと涼しさをPRしている。もし、いまいる職場が完全テレワークOKだとしたら、こんな地域に住居を構えてみるのもいいかもしれない。
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