巨人・フルプ、“チェコの富士山”で年内支配下入り誓った 標高1603M登山トレ「いつものトレーニングよりつらかったよ」
2025年1月12日(日)5時10分 スポーツ報知
フルプ
巨人と育成契約を結ぶマレク・フルプ外野手(26)が11日、登山パワーで目標の支配下登録へと駆け上がることを目標に掲げた。「チェコのジャッジ」とも呼ばれる右の大砲候補は、再来日した9日に誕生日を迎え「年内に必ず支配下になる」と誓いを立てた。
“最高峰”のエネルギーを身にまとい、帰ってきた。年明けに向かったのは母国のシンボル「スニェシュカ山」。「トレーニングのため。富士山の半分ぐらいだよ」と標高約1600メートルを8時間ほどかけ踏破。193センチ、99キロの強じんな肉体を鍛え上げ「普段山登りはしないけど面白いんじゃないかなと思いついて。いつものトレーニングよりつらかったよ」と、苦笑いで過酷さを表現した。
昨年9月に加入し、その後チェコ代表としてプレミア12にも出場。激動の24年となったが「僕はまだまだ若い。休みは引退してから取ればいい」と帰国後も最大2連休までと自らに課した。「チェコの野球は日本と比べてレベルが足りない。より努力しないと」と来日2年目にかけている。
現在、支配下は残り7枠。キャベッジの加入で外国人枠争いも激化するが「その競争のおかげで成長につながる。キャベッジ選手と自分、どちらがレギュラーになるかはまだ分からない」とフルプ。この日もG球場では「バランス的に一番いい。パワーとスピードがある状態」と仕上がった体で快音を連発。「ジャパニーズドリームをかなえて、チェコ人初のNPB選手として道を開けたら」。まずは支配下の山を登り切る。(堀内 啓太)
◆マレク・フルプ(Marek Chlup)1999年1月9日、チェコ生まれ。26歳。米ノース・グリーンビル大を経て、2023年から米独立リーグのレイク・カントリー・ドックハウンズでプレー。昨年9月に育成契約で巨人入団。23年のWBC、24年のプレミア12にチェコ代表として出場。右投右打。193センチ、99キロ。
◆スニェシュカ山 ポーランドとの国境をまたいでそびえるチェコ最高峰。標高1603メートル。日本では北海道・神威岳の標高が1600メートル。