MLB2年目で早くも窮地に…“韓国のイチロー”に母国紙も危機感「言い訳が通用しない。メジャーは血も涙もない世界」

2025年1月13日(月)16時0分 ココカラネクスト

怪我に泣き、1年目を棒に振ったイ・ジョンフ。(C)Getty Images

 メジャーリーグに移籍して2年目で、「韓国のイチロー」は早くも正念場を迎えている。ジャイアンツのイ・ジョンフだ。

 大きな期待を背負ったルーキーイヤーは、無念の1年となった。6年1億1300万ドル(約169億5000万円)というアジア人野手最高額でジャイアンツに移籍したイ・ジョンフは、開幕からレギュラーとして抜擢。元中日の助っ人であるイ・ジョンボム氏を父に持つサラブレットの活躍に注目が集まった。しかし、開幕間もない5月13日のレッズ戦で外野フェンスに激突して左肩を脱臼。直後に左肩関節唇損傷の修復手術を執行し、シーズンを棒に振った。

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 無事これ名馬とはよく言ったものだが、不可抗力の怪我ながら、新人王の筆頭候補にも挙げられたイ・ジョンフが周囲の期待を裏切った感は否めない。やはり打率.262、2本塁打の成績は1億1300万ドルの大型契約に見合っていたとは言い難い。

 そうしたネガティブな印象から母国内でシビアな声が飛んでいる。日刊紙『朝鮮日報』は、MLB公式サイトで組まれた「実力を証明しなければならない10人」という特集にイ・ジョンフが選出されたことを「デビューシーズンが予期せぬ怪我で残念な結果に終わり、2年目に対する米メディアの視線と評価はより冷たいものになった」と報道。その上で、韓国球界のスター打者に対しては厳しい意見を投げかけている。

「もう2年目は言い訳が通用しない。全てがお金で動くメジャーリーグだからこそ、大きな契約を結んだ選手にはそれだけの価値が求められる。血も涙もない冷酷なビジネスの世界がメジャーリーグでもある。だからこそイ・ジョンフの今シーズンは重要だ。怪我や他のアクシデントを避け、ひたすらに自分の成績を証明しなければならない大きな重荷を背負って出発する必要がある」

 新シーズンに向けて「良いプレーをするかどうかは別として、もっと多くの試合に出場したい」と意気込むイ・ジョンフ。22年にKBO(韓国プロ野球)で打率.349、113打点、OPS.996をマークして首位打者、打点王、MVPを獲得した偉才の復活はなるだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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