井上尚弥とも打ち合えるか? ネリが2月に繰り広げた大熱戦が米老舗誌の年間ベストバウトに選出!「醍醐味を体現した」

2024年1月14日(日)16時0分 ココカラネクスト

ホバニシャンと激しく打ち合ったネリ。そのパフォーマンスが大賞を手にした。(C)Getty Images

 スーパーバンタム級の4団体統一王者井上尚弥(大橋)に挑戦状を叩きつける猛者が繰り広げた激闘が“大賞”に輝いた。

 現地時間1月13日、創刊102年を誇り、ボクシング界の「聖書」と言われる米老舗誌『The Ring』は、2023年の「年間最優秀試合」に2月に米カリフォルニアで実施されたルイス・ネリ(メキシコ)とアザト・ホバニシャン(アルメリア)によるWBC世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦を選出した。

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 この試合は「パンテーラ(豹の意)」ことネリが激しい打ち合いを制した熱戦だった。序盤から一進一退の攻防が続いたなかで、ホバニシャンをパンチの的中率で上回った29歳は、10回に左フックで最初のダウンを奪取。続く11回にふたたび左フックを2発当てると、猛ラッシュ。後退したアルメリア人戦士を見かね、レフェリーが試合を止めた。

 ネリが意地を見せたタフな一戦を、ありとあらゆる階級の中でも“ベストバウト”とした同誌は「2人の軽量級ボクサーが全力を尽くし、忘れられることのできない熱戦を繰り広げた。このスーパーバンタム級の一戦はタイトルマッチではなかったが、非常に欲望をかきたてられるマッチアップだった」と絶賛した。

 また、同誌は勝者となったネリについて、「この試合までに薬物テストに落ち、さらに体重超過も犯し、トレーナーを解雇。物議を醸すキャリアがあった」と過ちを列挙。そのうえで「序盤から最高のアクションを見せてくれた」と称えた。

 さらに、両雄の奮闘を「ボクシングの醍醐味を体現したものだった」とした老舗誌は、こう締めくくっている。

「二人の戦士が持てる力のすべてを結集して、強い決意を持った相手と打ち合った。戦いには激しい浮き沈みがあったが、最終的にネリは生き残った。彼はそれを勝ち取らなければならなかった。身を削るような攻撃を耐え抜き、勝利のために素晴らしい結末を見せてくれた。このスリリングな試合は間違いなく年間最優秀試合にふさわしい」

 ホバニシャンとの激闘を制し、WBC王座への正当挑戦者となったネリ。今年5月に井上との対戦が濃厚視されている“悪童”が、この時の奮闘ぶりをモンスターを相手にも繰り広げるようなら、決戦はより興味深いものになりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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