森下をおびやかす存在となれるか 岡田阪神 1軍キャンプスタートで期待される「新たなロマン砲」とは

2024年1月20日(土)11時16分 ココカラネクスト

岡田監督がどのように選手起用を進めるかも注目となる(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 リーグ連覇を目指す阪神が1月19日、スタッフ会議を行い、春季キャンプの1、2軍振り分けが発表された。

 注目のドラフト1位ルーキーの下村海翔投手(青学大=21)は2軍スタートとなった。最速155キロの直球、カットボールなどを操り、即戦力の呼び声高い右腕もまずはじっくり二軍でコンディションを整えることになった。

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 一方、一軍キャンプスタートの野手の中では野口恭佑外野手にも注目が高まっている。九産大から22年育成ドラフト1位入団、ルーキーイヤーは2軍で67試合に出場、打率・303、6本塁打、18打点と頭角を現し始めた新たなロマン砲。秋季キャンプでは思い切りのいい打撃を披露し、岡田彰布監督の目にもとまり、支配下登録が決まった。

 オフに参加したアジア・ウインターリーグ(台湾)でも打率・313を記録と対応力の高さを示した。

 今季の外野手布陣では「1番・中堅」としてリードオフマン、近本光司がレギュラー確実とみられる中、右翼、左翼ともにし烈なレギュラー争いがくり広げられそうだ。

 右翼候補の中では昨年8月以降に3番に定着、ルーキーイヤーで10本塁打を放ち、日本シリーズでも7打点をあげ記録更新となった森下翔太外野手の2年目シーズンが注目となる。フルスイングが身上、パンチ力のある打撃が最大の武器ではあるが、好不調の波の激しさをどう解消できるか。首脳陣はさらなる伸びしろを求めている。

 チーム内には、ほかにも今季こそと活躍を誓っているロマン砲たちも控えている。

 今季プロ3年目を迎える前川右京外野手は昨年33試合に出場し、打率・255、0本塁打、7打点。6月は6試合連続安打を含め、6月7日の楽天戦(楽天モバイルパーク)では弱冠20歳でクリーンアップ(3番)を務めたことも大きく話題を集めた。岡田監督もその素質を高く評価しているロマン砲の一人だ。

 また本格覚醒が待たれているのは井上広大外野手にもある。昨年は4月中旬から一軍に合流、13試合に出場し、打率・229、0本塁打、7打点。近年は一軍の壁に阻まれ足踏み状態が続くが、右の大砲候補として売りの長打力をアピールしていきたいところ。

 育成出身、プロ5年目シーズンの小野寺暖外野手も首脳陣から期待される一人だ。昨年は43試合に出場し、打率・347、0本塁打、11打点。要所で見せる勝負強さで印象を残した。

 昨年日本一に輝いたチームの得点力はリーグトップ(555得点)ながら、チーム本塁打数はリーグワースト2位(84本塁打)に終わった。岡田監督も本塁打が打てる選手を求めており、爆発力を持った選手が増えれば、それだけ試合を優位に進めることにもつながる。

 果たして連覇を狙う2024シーズン、岡田監督はどのように打線を組んで動かしていくのか。新たな新戦力が出てくることも楽しみとなりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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