ドジャースが延長サヨナラ勝ちで3連勝 大谷翔平は恩師の前で1安打3四球1盗塁 “パパ1号”はまたお預け
2025年4月29日(火)14時10分 スポーツ報知
◆米大リーグ ドジャース7x—6マーリンズ=延長10回=(28日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ドジャース・大谷翔平投手(30)が28日(日本時間29日)、本拠地・マーリンズ戦に「1番・DH」で先発出場。2打数1安打3四球1盗塁と1番打者の役割を果たし、チームの3連勝に貢献した。ド軍はサヨナラ勝ちで19勝10敗の貯金9とし、ジャイアンツに並んでナ・リーグ西地区の首位に立った。
タイブレーク方式の延長10回、表で1点を入れられたドジャースは、その裏にパヘスが四球、E・ヘルナンデスが犠打で1死二、三塁とした。続くエドマンが右前にサヨナラ2点適時打を放ち、試合を決めた。
マ軍先発はE・カブレラ投手(27)だった。大谷はこの日まで通算5打数2安打の打率4割、1打点。昨季は2打数2安打2四球と得意にした相手だ。この日は「Japanese Heritage Night」として行われ、初回先頭の第1打席に入る際は「大谷翔平、背番号17」と日本語でアナウンスされる中、右前打で3試合連続安打。続くベッツの打席では2試合ぶりの二盗を決め、今季7盗塁とした。
3回無死一、二塁の第2打席と4回2死二塁の第3打席は四球。6回無死一塁の第4打席は3番手左腕・ベネジアーノから3打席連続となる四球を選び、今季初の1試合3四球となっていた。8回1死一塁の第5打席は元西武のティノコから空振り三振に倒れた。真美子夫人の第1子となる女児出産に立ち会うための産休制度「父親リスト」から復帰後、7試合目のこの日も待望の“パパ1号”はお預けとなったが、大谷は勝利に笑顔がはじけた。
マーリンズ戦は敵地で行われた昨年9月19日(同20日)以来。6打数6安打3本塁打10打点2盗塁で前人未到の「50—50」どころか「51—51」を達成した伝説の一戦だ。今季からマ軍はマッカロー新監督が就任したが、同監督は昨季までドジャースの一塁コーチを務め、大谷の快挙を支えた恩師だ。2人が一塁上で見せていた頭をコツンとぶつけ合う「ヘッドバンプ」は新任のウッドワード一塁コーチに“継承”されたが、今なお大谷とマッカロー監督の絆は深い。
この日の試合前には旧交を温めた。大谷はマ軍の練習中に三塁ベンチから姿を現し、マッカロー監督の元に駆け寄った。その場で2分程度談笑し、最後はハグをして引き揚げた。打撃練習を室内で実施する大谷がキャッチボール以外の理由で試合前にグラウンドに出てくることは異例。2人の信頼関係を表していた。今回は敵としての再会で、同監督は「翔平は4タコだー!」と予告していたが、背番号17を抑えることは簡単ではなかった。