WEC、開幕戦セブリング中止を決定。代替のポルティマオで2021シーズン開幕へ

2021年1月22日(金)18時22分 AUTOSPORT web

 WEC世界耐久選手権は2021年シーズンの開幕戦として予定されていたアメリカでのセブリング1000マイルレースを中止し、代替レースとして4月2〜4日にポルトガルのポルティマオで開幕戦を開催すると発表した。


 WECの『シーズン9』にあたる2021シーズンは当初、3月にアメリカ・フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで開幕する全6戦のカレンダーが発表されていた。


 しかし「新型コロナウイルスの急速な感染拡大、および渡航制限を含む各国政府からのさまざまな規制があるなか、不必要なリスクを避ける」として、1月22日にセブリング戦の中止を明らかにした。


 選手権に参加する多くのチームがヨーロッパをベースとしており、まもなくアメリカに向けマシンや機材のロジスティックスが始まることから、早期に判断を下したという。


 そして、このセブリングの代替として、ポルトガル南部のポルティマオにあるアルガルベ国際サーキット(アウトドロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルベ)において、2021シーズンの開幕戦となる8時間レースを行なうことが合わせて発表された。


 4月2〜4日に行なわれる開幕戦に先立ち、3月30〜31日には公式テスト『プロローグ』も同じくポルティマオで開催される。


 WECの新たなCEOとなったフレデリック・ルキアンは、「過去数カ月、パンデミックは予測不可能な状態であり、主要な関係者と複数回にわたって話し合った結果、シーズンの初めは多くのチームが拠点を持つヨーロッパにとどまることを決定した」と述べている。


「直前でのキャンセルはWECのファミリー全体に経済的な影響も与えるため、責任ある決断を下した」


「ポルティマオはELMS(ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ)で接戦が演じられてきており、優れた設備もある。4月に8時間レースでシーズンの幕が開けることを、我々は非常に楽しみにしている」


 なお、現段階においては、プロモーターとオーガナイザーは残りのカレンダーを変更せずに維持するつもりだという。


 すなわち、5月にはベルギーのスパ・フランコルシャン、6月にフランスでのル・マン24時間レース、7月には初開催となるイタリアのモンツァ、9月には日本の富士スピードウェイ、そして11月にはバーレーンでレースが開催される予定だ。

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