SUV初年度の2025年全12戦カレンダーが発表。昨季初開催ミネイロン市街地ではTCR南米も併催/SCB

　隣国アルゼンチンと同様、この2025年よりカテゴリー創設以来の歴史的な大変革を迎え、新たにSUV時代に突入するSCBストックカー・ブラジル“プロ・シリーズ”が、トヨタとシボレーに続き、ミツビシが復帰参入を果たす全12戦の2025年公式カレンダーを発表。シーズンハイライトのひとつとして、2024年の初開催で7万人を集客したミナスジェライスの州都ミネイロン周辺のストリートサーキットでは、新たにTCRサウスアメリカ・シリーズも併催されることが決まった。

　昨季最終戦直後には、新型SUVストックカーの『シボレー・トラッカー』に『トヨタ・カローラクロス』、そして『ミツビシ・エクリプスクロス』の3車種が登場する新時代に向け“ドラフト制”のプロセスを推進し、この3メーカーを使用する全15チームを選抜したSCBだが、その歴史的チャンピオンシップは5月4日にサンパウロに位置するアウトドローモ・インテルナシオナル・ホセ・カルロス・パーチェでスタートし、12月14日に同インテルラゴスで終了する全12戦で構成される。

　カレンダーにはカスカバルやベロチッタ、ゴイアニアにベロパークなど、ブラジルを代表する国内パーマネントサーキットが並び、とくにベロチッタでは年間3戦が予定されているが、その発表から少し遅れた1月20日付けで、第6戦として8月15〜17日に開催される『BHストックフェスティバル』では、南米大陸のドライバーとチームが集まることから、“モータースポーツのリベルタドーレス”と称されるTCRのリージョン選手権を同時開催する旨がアナウンスされた。

　2024年の初開催時には、決勝日だけで4万5千人の公式入場者数を記録したベロオリゾンテだけに、このTCRサウスアメリカとTCRブラジルの新規ジョイントにより「大会は本当にユニークで特別なものになる」と、シリーズプロモーターであるヴァイカーのリンカーン・オリベイラCEOも期待を寄せる。

「このイベントは、単に規模が大きくなったというだけでなく、市街地のトラックで競うという技術的な課題と、エスプラナーダ・ド・ミネイロンのような複合施設が提供する魅力とエンターテインメントの可能性という、ふたつの重要な要素をもたらす」とオリベイラ氏。

「ファン、ドライバー、チーム、スポンサーにとって、ブラジルのどのイベントでもこれほど素晴らしいものは他にはないはずだ」

　同じくイベントのエグゼクティブディレクターを務めるセルジオ・セッテ・カマラSr.はスポーツ、環境、エンターテインメントの面で、イベントをさらに強化するための柱として、国際カテゴリーの導入を称賛した。

「BHストックフェスティバルにTCRが参加することで、イベントのレベルが上がり、ブラジルのモータースポーツにおけるマイルストーンとしての地位が確立される」とカマラSr.は述べる。

「今回のジョイントは、BHストックフェスティバルが単なるスポーツの祭典ではなくベロオリゾンテの経済の原動力であり、ホテル、レストラン、地元企業を活性化させ、その恩恵がサーキットだけにとどまらないことを証明している」

　そのTCRサウスアメリカとブラジルの完全なカレンダーは、今後数日以内に発表される予定となっている。

■2025年SCBストックカー・ブラジル“プロ・シリーズ”　シーズンスケジュール

＊変更の可能性アリ

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