総額224億円のメガオファーをなぜ拒否!? ブライトンがC・ロナウドを強奪したサウジ強豪から三笘薫を守り抜いた「理由」

2025年2月1日(土)16時0分 ココカラネクスト

ブライトンが徹底して守り抜いた三笘。(C)Getty Images

 日本代表FWの“価値”が大きな注目を集めている。ブライトンに所属する三笘薫のそれだ。

 ブライトンがプレミアリーグの中堅クラブだと考えれば、とにかく驚きの事態と言えよう。現地時間1月31日、英公共放送『BBC』をはじめとする複数の英メディアは、サウジアラビア1部の強豪アル・ナスルは、三笘獲得のために9000万ユーロ(約144億円)に500万ユーロ(約80億円)のオプションが付帯するメガオファーを提示したものの、拒絶され、引き抜きを断念したというのだ。

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 22年12月にポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドと2年2億ドル(約280億円)というエポックメーキングな契約を締結して以来、国際的なスーパースターを相次いで引き抜いてきたアル・ナスル。ゆえに三笘とブライトンに対しても金に糸目を付けぬ豪快な手法で引き抜きを持ちかけた。

 海外から若手有望株を引き抜き、主力として大成させてから高額でメガクラブに売却する——。それが近年のブライトンが行ってきた主な交渉戦略だった。27年6月までの契約を残しているとはいえ、“通例”を考えれば、三笘の売却にもゴーサインが出るものだと考えられた。

 しかし、30日(現地時間)に提示されたアル・ナスルからの6500万ユーロ(約104億円)のオファーを断ったブライトンは、24時間以内に再度示された増額のオファーも拒否。チームの核となっている三笘を徹底的に守り抜いた。

 この異例ともいえる措置には、英国内でも衝撃が広まった。英紙『Daily Mail』は「クリスティアーノ・ロナウドを口説き落としたクラブからのミトマに対する巨額オファーでの引き抜きをブライトンは終わらせた」と強調した。

 さらに同紙は三笘とブライトンは約2年の契約を締結しているため、「売却のプレッシャーを受けていない」としながらも、27歳の日本代表FWが、同クラブにとっていかに貴重で、どれだけ非売品であるかを記している。

「ミトマは過去3シーズンにわたって欠かせない存在だった。そしてブライトンはファビアン・フルゼラー監督の下で、再びヨーロッパのコンペティションへの挑戦を推し進めている最中にいる。よほどな大幅なオファーが提示されない限り、今は主力の移籍を許すことには消極的だ。また、同クラブの上層部は、サウジアラビアの政府系ファンドが管理してもいるアル・ナスルからのアプローチを軽視したとも言われている」

 エース保持のために徹底抗戦の構えを見せ、中東からのメガオファーを一蹴したブライトン。一連の動静は同クラブにおける三笘の信頼の高さと、日本人が世界で認められたと改めて誇っていい出来事だと言えよう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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