F1復帰のクビカ「チームメイトと競うよりウイリアムズを立て直す方が先」

2019年2月9日(土)10時23分 AUTOSPORT web

 ロバート・クビカは2019年シーズン、2010年以来となるF1への復活を果たす。ウイリアムズでのチームメイトとなるジョージ・ラッセルはルーキーだが、クビカはその力を高く評価しており、共に協力し合って、名門チームの立て直しを図りたいと考えている。


 クビカは5シーズンに渡り、BMWザウバーとルノーからF1に参戦、76戦出場するなかで2008年カナダGPでは優勝まで成し遂げた。しかし彼のF1でのキャリアはその後、中断した。2011年のシーズン前に出場したラリーでアクシデントに見舞われ、人生を激変させるほどの怪我を負ってしまい、F1参戦を諦めざるを得なかったのだ。


 グランプリの現場を去ってから長い時間が流れたが、34歳のクビカは、自身の心境について、過去5シーズンの参戦経験があるドライバーというよりはよりルーキードライバーに近い感じだと語っている。


 F1に復帰する2019年シーズン、ウイリアムズでクビカのチームメイトを務めるのは、F1ルーキーながら2018年F2王者のラッセルだ。ラッセルは2019年の開幕戦オーストラリアGPでF1デビューを果たす。


 ポーランド出身のクビカは、イギリス出身の弱冠20歳のルーキーについて、彼自身がF1に初参戦した2006年ハンガリーGPの時とは比べ物にならない程、デビュー戦への準備が整っていると語った。


「ジョージはとても素晴らしいドライバーで、若い世代では最も才能がある一人だ」とクビカは、ウイリアムズの新スポンサーとなるポーランドの石油会社PKNオーレンのイベントでコメントした。


「彼はF2を制し、GP3でもタイトルを獲った。才能豊かだし、意思も固い。僕が知る限り、彼はナイスガイでもあるんだ」


「若い年代にも関わらず非常に成熟してもいる。これは大きな違いだと思う」


「僕がF1にたどり着いた頃は、若手はF1を徐々に理解していった。彼らの世代は僕らがいた10〜15年前に比べてはるかに準備ができている」


「ジュニアプログラムの時からF1チームと密接に仕事をしているので、僕らの時とは比べものにならないほど多くのことを分かっている」


「彼の技術的知識やその他のことに感銘を受けていると認めざるを得ないね」


 ウイリアムズはイギリス・オックスフォード州グローブに本拠を構える歴史と伝統ある独立系チームだが、2018年シーズンにはコンストラクターズランキングで最下位に沈んだ。2019年に巻き返しを図るウイリアムズは、クビカの経験とラッセルのフレッシュさによって、調和の取れた関係が築かれることに期待している。


「(チームメイト間では)いつだって競争がある」とクビカは認める。
「でもまずはチームやジョージと一緒になって、グリッド後方よりももっと良いポジションで戦えるだけの力を発揮していく必要がある」


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