埼玉のルーキー、HO佐藤健次がプロデビュー 堀江翔太氏の「47」継ぐルーキー「僕らしく貢献できたら」
2025年2月9日(日)20時59分 スポーツ報知
リーグワンデビューを果たした埼玉のフッカー佐藤健次(右)。坂手淳史と交替(カメラ・大谷翔太)
◆ラグビー リーグワン第7節 埼玉 28—28 BL東京(9日、熊谷ラグビー場)
昨季の決勝以来の対戦となった埼玉(旧パナソニック)—BL東京(旧東芝)の首位攻防戦は、28—28の引き分け。この大一番で、今季早大から新加入するフッカー佐藤健次(4年)がアーリーエントリー制度でリーグワンデビューを果たした。後半40分から坂手淳史に代わりプレー。ラインアウトでは早速のスローワーも務め「人生で一番緊張したけど、坂手さんには楽しんで、思い切りやればいいよ、と言われたので。これが自分の第一歩。今後、あの緊張感でやることはないと思うので。少し気が楽になりました」と、充実感と疲労感をにじませた。
帝京大に敗れた大学選手権決勝(13日、15●33)からつかの間の休息を経て、27日にチームに合流。「負けたのに、休めない」と次のステージに向け準備を進めていた。埼玉のフッカー陣のコンディション都合もあり、急きょのリザーブ入りを聞いたのは4日。チーム合流後、フランカー福井翔大や、早大の先輩でもあるBK長田智希らが親身にサインなどを教えてくれたと言い「すぐに覚えられた。福井さんに感謝したい」と、先輩の尽力に感謝した。
「自分が一番、成長できると思った」と埼玉入りを決断。元日本代表フッカーのレジェンドで、昨季引退した堀江翔太氏からも日々学んでいるという。「日本で素晴らしいフッカーの2人から学べることが、自分にとって大きかった」。大学在学中にフッカーに転向した佐藤。堀江氏からは「ラインアウトのスローは、8割はメンタル」と助言を受けたという。ロッカー番号は、堀江氏を継ぐ「47」。期待のルーキーは「プレッシャーもありますけど、僕らしくパナソニックに貢献できれば」と、偉大な背中を追う。
現在は熊谷に引っ越し、1人暮らしの生活。春には早大を卒業する。先輩の坂手は「伝えられることは、100%伝えたい。健次からも吸収して成長できたらいいし、彼ももっといいパフォーマンスを見せてくれると思う」と期待。佐藤も「1年目だから、という言い訳をする理由もない。チームの優勝のために、スタートでもリザーブでも結果を残せる選手になりたい」と、力強く語った。