迷えるロマン腕 中日根尾は中継ぎ転向が吉? 球界OBも推す理由「使う場所がなくなってくる」
2025年2月10日(月)12時13分 ココカラネクスト
根尾は今季でプロ7年目シーズンを迎える(C)産経新聞社
3季連続最下位からの上位浮上を目指す中日では井上一樹新監督を迎えて、いかに戦う集団に向かわせるかも今春のキャンプの見どころとなっている。
ストロングポイントである投手王国においては元メジャーリーガー左腕のカイル・マラーの前評判も高くなる中、ひそかに注目されているのは根尾昂の存在にもある。
【中日】根尾昂が中継ぎ転向”これは仕方ない決断?”マラーは最多勝狙えるレベル?石川はサードレギュラーを取れ︎田中幹也はどうする?注目のドラゴンズについて語ります!【プロ野球】
8日の紅白戦、紅組の先発として登板した根尾は先頭打者の土田龍空に本塁打を浴びるなど、打者6人に対し被安打3、1失点とアピールできず。
2018年ドラフトで4球団競合の末、中日に入団した根尾も今季でプロ7年目シーズンとなる。22年のシーズン途中に異例の投手転向、24年シーズンは3試合登板で0勝1敗、防御率9・39。成長曲線を摸索する日々が続いている。
根尾の今季のパフォーマンス、方向性に関して球界内からも様々な考察の声があがっている。
現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は9日に自身のYouTubeチャンネルを更新。「【中日】根尾昂が中継ぎ転向"これは仕方ない決断?"マラーは最多勝狙えるレベル?石川はサードレギュラーを取れ!田中幹也はどうする?注目のドラゴンズについて語ります!【プロ野球】」と題した動画の中で根尾の方向性について独自の見解を語っている。
根尾に関して高木氏は「彼を生かすんだったら単発で瞬発力を生かすところで使ったほうが、彼の魅力が出てくるんじゃないかと思う」と先発よりも中継ぎ適性があると見る。
すでに井上監督も地元名古屋の番組等で根尾の起用法に関して触れているが、理由に関しても「気質は野手なんだよ、あまり準備しなくてガーンと投げられる」としながら、長いイニングを投げるというのは「根尾にとって疲れる作業なんじゃないか」と考察。
また背景にはチームの構想もあるとした。先発陣は新外国人のマラー含め、昨年開幕投手を務めた柳裕也の復活が期待され、ドラ1の金丸夢斗、ドラ2左腕の吉田聖弥など豊富なラインアップが期待される。
高木氏もマラーに関して「いいんだよね 投げているボールはえぐいわ」と絶賛した。
となるとやはり、根尾は中継ぎからの再出発が予想される。
自身もすでに与えられた場所で頑張りたいと意気込んでいるが、高木氏も適性はリリーフと見た上で「どこで使われようと抑えないことには話にならないし。そこで使われたって、結果が伴わないと使う場所がなくなってくる」とプロ7年目となる根尾も危機感を持って、真剣に取り組んだほうがいいと説く場面もあった。
動画ではチーム内のほかのポジション争いについても意見をのべている。
根尾はオフには背番号も「7」から「30」に変更。今季こそ、1軍で躍動した姿を見せられるか。引き続き、注目の存在となりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]