藤枝東FCジュニアが初優勝…8日死去の創設者・長谷川二三さんに手向ける栄冠

2025年2月10日(月)6時13分 スポーツ報知

逆転勝利で初優勝を飾った藤枝東FCジュニア

◆サッカー ◇NTT西日本カップ静岡県ユースU—12大会 最終日 ▽決勝 藤枝東FCジュニア4−3バディFC ※延長戦(9日・エコパ)

 藤枝東FCジュニアが打ち合いを制して初優勝を飾った。バディFCとの決勝は2点差を追いつき延長戦へ。延長前半に勝ち越しを許したが、同後半に中島広翔(6年)が2得点して4—3で逆転勝ち。8日に亡くなったチーム創設者・長谷川二三(にさ)さん(享年75)に手向ける栄冠となった。MVPには、決勝で全4ゴールを挙げた中島が選ばれた。

 藤枝東・中島が圧巻の4得点でチームを初Vに導いた。試合終了の笛に、「歴史を塗り替えることができた」と仲間に囲まれてニッコリ。名門・藤枝東高のグラウンドで練習しており、将来の目標は同校で活躍すること。表彰式では、元Jリーガーで東高OBでもある成岡翔さん(40)からMVPのトロフィーを贈られて、「うれしかったです」と声を弾ませた。

 ゴールラッシュのスタートは、2点を追う前半終了間際だった。164センチの高さを生かし、CKに頭を合わせて1点差。「あの1点が大きかった。『やれるんじゃないか』と思った」と谷沢淳也監督(44)。後半10分にはミドルを決めて2—2だ。さらに2—3の延長後半1分にDFの股間を抜いて同点。同5分にはゴール前の混戦から決勝弾を決めた。

 2000年にチームを創設した長谷川さんが8日、入院していた病院で亡くなった。1992年に藤枝東高の監督として全日本ユース選手権優勝に導いており、元日本代表MF山田暢久さん(49)の恩師にあたる。

 この日、選手たちは左腕に喪章をつけて準決勝と決勝をプレー。「絶対に優勝しようと思っていました」とGK桜井駿真主将(6年)。長谷川達巳代表(55)も「喜んでくれていると思います」と声を震わせた。

 6年生にとっては小学生最後の大会を最高の形で飾り、次の舞台は中学になる。中島も桜井主将も「藤枝東FCで続けます」と声をそろえた。藤色のユニホームに身を包み、今後も大暴れを見せそうだ。(里見 祐司)

 〇…バディFCは長身の相手DFを背負いながら吉村龍星(6年)が最前線でボールを受けて鋭く反転し、GKとの1対1に持ち込むなど、主導権を握って攻め続けた。「サッカーに体格は関係ないと思った」と細かいパス回しから2得点した松崎隼大(6年)。だが、前半に2—0とリードし、延長前半に勝ち越し点を奪いながらも守り切れず。初Vを逃して「悔しいです」と肩を落とした。

スポーツ報知

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